2001 Fiscal Year Annual Research Report
腸球菌性フェロモンレセプターTraA familyの解析
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12670247
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
藤本 修平 群馬大学, 医学部, 講師 (90241869)
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Keywords | 腸球菌 / プラスミド / 伝達 / フェロモン / レセプター / TraA / ペプチド結合能 / DNA結合能 |
Research Abstract |
腸球菌性フェロモンレセプターTraA familyの機能・構造解析を目的に研究を行った。 1.平成12年度に引き続き、TraA family蛋白、pAD1 TraA, pPD1 TraAのキメラ蛋白をStrep-tag融合蛋白として作成、精製した。DPAC、新たに開発したPPACを用いこれらの蛋白のDNA結合能、フェロモン結合能、信号伝達能を、それぞれ観察した 2.新たに14個のキメラ蛋白の作成、精製試み、このうち9個の蛋白が精製された。10個のキメラ蛋白の内、7個がDNA結合能を示し、DNA結合能を示したもののうち2個がフェロモン結合能を示した。DNA結合能を示さず、フェロモン結合能のみを示したものはなかった。 3.N末より149アミノ酸(/319アミノ酸)があれば、前半を構成しているTraA蛋白型のDNA結合を示すことが分かった。 4.C末より、33アミノ酸までを他のTraA蛋白で置換しても、前半を構成しているTraA蛋白に対応するフェロモンに特異的な結合を示す事が分かった。 5.N末より136アミノ酸から146アミノ酸の部分で結合を行ったキメラ蛋白は、DNA結合能、フェロモン結合能の何れも失うことが分かった。 6.これまでに、野生型と同等の信号伝達を行うキメラ蛋白は得られていない。 7.中央部分が野生型のまだら蛋白の作成を試みた。 8.野生株より、新たに、複数のフェロモンに反応するバンコマイシン耐性に関わるプラスミドを保有する菌株を見いだした。この菌株の伝達株から、pCF10と、考えられるプラスミドと、cAD1に反応する、pAD1とは構造の異なるプラスミドを分離した。 9.腸球菌を用いた、in vitro過剰発現実験のための新規vector pMGS100. pMGS101の改良版pMGS110, pMGS111を作成した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Fujimoto, S., Ike, Y.: "pAM401-Based Shuttle Vectors That Enable Overexpression of Promoterless Genes and One-Step Purification of Tag Fusion Proteins Directly from Enterococcus faecalis"Applied and Environmental Microbiology (ASM). 67. 1262-1267 (2001)
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[Publications] 藤本修平 他 (共著): "細菌毒素ハンドブック (櫻井純、本田武司、小熊恵二 編)"サイエンスフォーラム. 602 (2002)