2001 Fiscal Year Annual Research Report
レンサ球菌サイクリックADPリボース合成・分解酵素によるIgスイッチ組み換え
Project/Area Number |
12670251
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
唐澤 忠宏 金沢大学, 大学院・医学系研究所, 助教授 (90251917)
|
Keywords | Streptococcus pyogenes / cyclic ADP-ribose / NAD |
Research Abstract |
1.平成12年度に引き続き、ハイブリドーマ細胞株を用いて、精製レンサ球菌cADPR合成・分解酵素の免疫グロブリンクラス・サブクラスの変化を観察したが、これまでのところ明確な免疫グロブリンクラススイッチは検出できなかった。 2.小児科開業医院における急性咽頭炎からのβ溶血性レンサ球菌(BHS)の分離 (1)1患者から培養した初代培養寒天平板上のBHSコロニーの血清群・血清型はhomogeneousであった。 (2)一般に頻用されている迅速診断キットではA群BHS以外の群は検出できないことを考慮すると,少数ではあるがA群以外のBHSによる咽頭炎が存在する(6.2%)ことに改めて注意する必要がある. (3)コミュニティにおいて棲息するA群BHSは,常にダイナミックに入れ替わっている. (4)この研究によって,全国感染症サーベイランスでは把握しきれない部分,則ち,BHSの生態と感染実態を観察することができた.
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Karasawa, T.: "Epidemiological survey of β-hemolytic streptococci isolated from acute pharyngitis in a private pediatric practice"Jpn. J. Infect. Dis.. 54(2). 76-77 (2001)
-
[Publications] 唐澤忠宏: "A群溶連菌"感染と抗菌薬. 4(4). 306-307 (2001)
-
[Publications] Karasawa, T.: "Isolation of β-hemolytic streptococci (BHS) from acute pharyngitis in a private pediatric practice"Proceeding of 10^<th> conference of Japanese Lancefield Society. (発売予定). (2002)