2001 Fiscal Year Annual Research Report
センダイウイルス発現組換gp120を用いた新規HIV-1サブタイピング技術の開発
Project/Area Number |
12670288
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Research Institution | NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIONS DISEASES |
Principal Investigator |
武部 豊 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 室長 (50126116)
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Keywords | HIV-1サブタイプ / HIV-1エンベロープタンパク質 / センダイウイルスベクター / EIA / 血清学的サブタイピング |
Research Abstract |
HIV-1サブタイプA-Eのエンベロープタンパク質gp120発現用センダイウイルスベクターを開発した。サブタイプB, Eについては,CCR5およびCXCR4使用のR5およびX4ウイルス由来のエンベローブタンパク質の発現系が樹立された。 発現量を簡便に評価するため,エンベロープタンパク質のC-末ペプチドに対する精製ポリクローナル血清を一次抗体,感染者のプール血清を二次抗体とするEIA(enzyme immuno assay)系を開発した。 またコドン選択をヒト型に適正化する(codon optimization)こと,およびCD5遺伝子のリーダー配列(分泌シグナル)を用いた発現量の増強効果を,サブタイプBおよびサブタイプCエンベローブタンパク質を用いて評価した。その結果,codon optimizationによって約1.5-2倍,それに加えてCD5リーダー配列を付加することによって約2-3倍の発現量の増強が得られることを示した。 センダイウイルスベクターによって産生された各サブタイプの組換えエンベロープgp120タンパク質を用いたEIAによって,サブタイプE, B間は区別できるが,他のサブタイプについては交叉反応性が高く血清学的なサブタイピングが必ずしもうまくいかないことが明らかになった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Toriyoshi, H., Shioda, T., Sato, H., Takebe, Y., et al.: "Sendal virus based production of HIV-1 subtype B and subtype E gp12O antigens and their use for highly sensitive detection of subtype-specific serum antibodies"AIDS Research and Human Retroviruses. 15. 1109-1120 (1999)