2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670293
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中山 俊憲 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50237468)
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Keywords | T細胞受容体 / 遺伝子再構成 / パイエル板 / RAG-2 / GFPノックイン |
Research Abstract |
この申請研究では、T細胞の分化段階で最も重要なイベントである、遺伝子再構成に注目しRAG-2遺伝子にGreen Fluorescence Protein(GFP)をノックインしたマウスを樹立した。脾臓細胞の一部とパイエル板の細胞の一部のT細胞にGFPの発現がみられ、これらの組織内でT細胞にRAG2遺伝子が発現していることが予想された。この細胞が胸腺外分化の証拠となるかどうかに注目して解析し、これまでに次に3点が明らかになった。 1)パイエル板にあるThy1陽性、GFP陽性の細胞を調整し、TCRαβ鎖の遺伝子再構成をPCRで調べたところ、確かに環状DNAが検出された。この頻度は、胸腺細胞の頻度とほぼ同じであった。最終年度の研究で、Vβ8を発現している細胞をsortingして実験を行い、その他のVβの遺伝子再構成を調べ、違ったVβの再構成が検出され、確かに遺伝子再再構成が起こっていることが分かった。 2)GFP/RAG-2ノックインマウスのパイエル版の中にあるGFP陽性の細胞では、遺伝子再構成が起こっている。これが、TCRの刺激によって誘導できるかどうかを調べる目的で,GFP陽性の細胞をソーティングし、in vitroでIL-2,IL-7 GM-CSFを加え、抗TCR抗体で刺激培養を行った。しかし、遺伝子再構成誘導の検出はできなかった。抗原刺激ではないシグナルの可能性が考えられる。 3)アデノウイルスベクターを利用したT細胞への遺伝子導入の系を樹立することを目的としているが、今回はアデノウイルスレセプターのTgマウスのT細胞を用いている。このマウスのナイーブT細胞では、GFPを組み込んだベクターを用いて約70%の感染が確かめられた。また、全ての細胞に発現するβ-actinのpromoterを用いてアデノウイルスレセプターのTgマウスの樹立を試みた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shimizu, C. et al.: "Progression of T cell lineage restriction in the earliest subpopulation of murine adult thymus visualized by the expression of lck proximal promoter activity"Int.Immunol.. 13. 105-117 (2001)
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[Publications] Seino, K. et al.: "Requirement for NKT cells in the induction of allograft tolerance"Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 98. 2577-2581 (2001)
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[Publications] Yamasaki, M. et al.: "Extrathymic development of Va11 T cells in placenta during pregnancy and their possible physiological role"J.Immunol.. 166. 7244-7249 (2001)
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[Publications] Kimura, M. et al.: "Regulation of Th2 cell differentiation by mel-18,a mammalian polycomb group gene"Immunity. 15. 275-287 (2001)
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[Publications] Sharif, S. et al.: "Activation of natural killer T cells by α-galactosylceramide treatment prevents the onset and recurrence of autoimmune Type 1 diabetes"Nature Medicine. 7. 1057-1062 (2001)
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[Publications] Nakayama, T. et al.: "The generation of mature,single-positive thymocytes in vitro is dysregulated by CD69 blockade or overexpression"J.Immunol.. 168. 87-94 (2002)