2000 Fiscal Year Annual Research Report
日本、ドミニカ共和国、タンザニア、中国の地域住民の胃癌バイオマーカーの比較
Project/Area Number |
12670325
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
青木 一雄 大分医科大学, 医学部, 助手 (60201282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島岡 章 大分医科大学, 医学部, 助教授 (40136792)
三角 順一 大分医科大学, 医学部, 教授 (40109658)
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Keywords | 胃がん / ペプシノーゲン / ガストリン / ヘリコバクタ・ピロリ / 日本 / ドミニカ共和国 / タンザニア / 中国 |
Research Abstract |
平成12年4月から7月にかけ、共同研究者、及び研究協力者とインターネット、FAX、郵便などで連絡をとり、健康調査を実施する際の共通のプロトコール作成と調査対象地域の選定などについて検討を重ねた。その結果,本年度はタンザニア連合共和国において調査を先行させ、来年度以降に、ドミニカ共和国、中国、日本と調査を進めることになった。 平成12年8月から11月は、タンザニア連合共和国での調査を遂行するため、タンザニア連合共和国での研究協力者である、ムヒンピリ大学生化学教室主任Dr.Nyambo氏と連絡、調整を計りながら,タンザニア連合共和国科学調査研究審査会に研究計画を提出し、その後、倫理委員会の審査を受けた、 平成12年12月、及び平成13年1月は現地での研究調査に使用する間診アンケート調査の最終検討を行うとともに、血圧測定、採血などからなる器材,器具,消耗品の準備を行った. 平成13年1月29日より平成13年2月17日の期間、研究代表者の青木はタンザニア連合共和国に出張し、日本側研究協力者1名(大学院生),及びタンザニア側研究協力者Dr.Nyambo氏の協力を得て、地域住民の胃癌パイオマーカーの比較検討を行うために、十分なインフォームドコンセントを行った後、採血を含む健康調査を実施した。調査は、タンザニア連合共和国において、健康指標が平均的なキバッハ(Kibaha)地域と全がん死亡率が高いキリマンジャロ地域のハイ(Hai)地区の2地域で実施され、それぞれの地域において約300名、2地域で計598名の方々が本ブロジェクトに参加した。 帰国時、血清サンプルを、タンザニア連合共和国よりクラーボックスも入れ、冷蔵下で携行して持ち帰った。現在、血清サンプルのペプシノーゲンI,II値、ガストリン値、及びヘリコバクタ・ピロリ抗体を測定分析中である。また、健診時の症状、既往歴、家族暦、食習慣や食生活、喫煙習慣やアルコール飲酒状況などの嗜好品、さらに上下水道設備や家屋の構造など生活環境関連項目を含んで間診アンケート調査票も同時に持ち帰り、現在、アンケート票のチェックを行っており、チェック終了後にデータ入力を行う予定である。
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