2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本、ドミニカ共和国、タンザニア、中国の地域住民の胃癌バイオマーカーの比較
Project/Area Number |
12670325
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
青木 一雄 大分医科大学, 医学部, 助手 (60201282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島岡 章 大分医科大学, 医学部, 助教授 (40136792)
三角 順一 大分医科大学, 医学部, 教授 (40109658)
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Keywords | 胃癌 / ペプシノーゲン / ガストリン / ヘリコバクタ・ピロリ抗体 / タンザニア / ドミニカ共和国 / 胃癌死亡率 / 一般住民検診 |
Research Abstract |
平成13年4月から8月にかけ、共同研究者、及び研究協力者とインターネット、FAX、郵便などで連絡をとり、ドミニカ共和国(ド国)の地域住民に対する胃癌関連バイオマーカー検査を含む健康調査を実施する準備を進めた。調査方法は、これまで研究者らが本邦、中国、タンザニアで行ったプロトコールを踏襲するが、一部食事に関する問診項目など、ド国に適さない項目もあったため、それらの項目についての適否を含め検討を重ねるとともに、調査日数、調査スタッフ数、調査費用などを勘案して、調査対象地域の選定などについて協議を重ねた。 平成13年9月から10月は、ド国での調査を遂行するため、ド国での研究協力者である、ド国厚生省ドミニカ-日本友好医学教育センター疫学部長のDra.Mercedes Castro氏と連絡、調整を計りながら,ド国3地域での詳細な研究計画を作成した。 平成13年11月から、研究代表者の青木がド国に4ヶ月間出張し、現地共同研究者および研究協力者とともに、現地での研究調査に使用する問診アンケート調査の最終検討を行い、3月初旬までド国側共同研究者とともに研究を進めた。 平成13年12月から平成14年2月まで、サントドミンゴ市、サンペドロ・デ・マコリス市およびサンチアゴ市の3市において、十分なインフォームド・コンセントを行った後、計1136名の方々の協力を得て採血を含む健康調査を実施した。さらに、健常者と上部消化管疾患の症例-対照研究を行うため、同時期にド国消化器疾患センターあるいはがんセンターを受診し、内視鏡検査にて胃癌、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性萎縮性胃炎の診断が確定した79名の患者さんの協力を得て、地域住民に行った調査と同じ調査を実施した。 健康調査で得られた血清サンプルは青木の帰国に先立ち3月上旬、ド国より本邦にドライアイス下で空輸し、サンプル確認の後、現在、ペプシノーゲンI, II値、ガストリン値、及びヘリコバクター-ピロリ抗体を測定中である(3月下旬全サンプル測定完了予定)。さらに、健診時の症状、既往歴、家族暦、食習慣や食生活、喫煙習慣やアルコール飲酒状況などの嗜好品、さらに上下水道設備や家屋の構造など生活環境関連項目を含む問診アンケート調査票に関しては、ド国にてデータ入力を終えているが、現在アンケート票とデータのチェック作業を行っている最中であり、データチェック後、測定結果をデータベースに併合し、統計的分析を行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 青木一雄 他: "タンザニア連合共和国の農村地域におけるヘリコバクタ・ピロリ感染率"第55回日本栄養・食糧学会西日本支部大会・第11回九州農村医学会総会合同大会抄録集. 48 (2001)
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[Publications] Kazuo Aoki: "Aspectos Clifnicos, Epidemiologicos y Diagnosticos de Helicobacter Pylori(スペイン語)"REPUBLICA DOMINICANA SECRETARIA DE ESTADO DE SALUD PUBLICA Y ASISTENCIA SOCIAL COMPLEJO HOSPITALARIO "DR.LUIS E.AYBAR"CENTRO DE EDUCASION MEDICA DE AMISTAD DOMINICO-JAPONESA. 37 (2002)