2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670343
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
長尾 啓一 千葉大学, 保健管理センター, 教授 (00111427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 公典 (財)結核予防会, 千葉県支部, 医監
潤間 隆宏 千葉大学, 保健管理センター, 助手 (20291304)
滝口 裕一 千葉大学, 医学部・肺癌研内科, 助手 (30272321)
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Keywords | 車載型らせんCT / 検診 / 塵肺 / 間質性陰影 |
Research Abstract |
平成12年7月に粉塵業務職場を有する複数の会社と連絡を取り、10月から近隣の会社工場を訪問してCT撮影の具体的交渉をした。しかし、塵肺は労働衛生の中でも補償に関連するナーバスな側面があり、現場での了解が得られても会社上層部の許可が得られない会社が続発した。 そこでまずは塵肺が呈する間質性陰影が車載型CTと同様の1cmスライス厚によるハードコピー(フィルム焼き付け)でいかに見えるかの検討を行った。その結果、管理2の珪肺症では粒状影を確認し得た。しかし、築炉作業の塵肺では粒状影は見えにくかった。アスベスト作業者の不整形陰影は管理2以上の例では胸膜近辺の小葉隔壁の肥厚像が見られた。以上より従事している業務によってはスクリーニングCT(1cm厚のらせんCT)にて塵肺所見を把握しうると考えられた。 次に千葉県富里地区において車載型CTにより胸部CT検診を行い、塵肺を含む間質性陰影を呈する症例のスクリーニングをした。受診者944名の読影結果は現在集計中であるが、この過程で、CTによる集団検診のデータファイリングに関するシステムの開発を行った。すなわち、CTの画像データは膨大であるので、そのデータをDICOM変換しパソコンのサーバーに保存した。さらに所見入力システムをNTTサイバーソリューション研究所と共同で構築し、画像を読影しながら随時所見入力できるようにした。そしてその結果がエクセルシートに自動集計されるようにまで作成し得た(本年2月、CT検診研究会にて発表)。 平成12年度の研究は以上であるが、13年度にはさらに塵肺症例に関する詳細な検討をして報告する予定である。
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Research Products
(1 results)