2002 Fiscal Year Annual Research Report
青少年のヘルスリスク行動の形成過程・規定要因の分析とそれに基づく予防プログラム
Project/Area Number |
12670345
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Research Institution | TOKYO GAKUGEI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
渡邉 正樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10202417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上地 勝 茨城大学, 教育学部, 助教授 (20312853)
下村 義夫 岡山大学, 教育学部, 教授 (80095033)
市村 國夫 常盤短期大学, 助教授 (20184632)
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Keywords | 青少年 / ヘルスリスク行動 / 危険行動 / 健康教育 / 発達 / 教育プログラム / 携帯電話 / 事故 |
Research Abstract |
本研究では,日本の青少年の発達過程(本研究では中学校1年から高等学校3年生までを対象とする)において,どのようにヘルスリスク行動が形成されるのか,またどのような要因が影響するかについて,縦断的調査を実施した。本研究期間では2年間の追跡調査を実施しており,この研究は今後も継続する予定である。追跡調査の結果は次の通りである。中学生,高校生ともに交通安全に関わるリスク行動と「過去1年間の悲嘆経験」が高い経験率を示した。「シートベルトの非着用」,「自転車の無灯火乗車」,「歩行・自転車乗車中の携帯電話使用」はいずれも2年生で経験率が上昇しており,特に高校生では「シートベルトの非着用」の数値の上昇が著しい。1年生から2年生の間で数値が下がった行動は,暴力に関わる行動である。「過去1年間の暴力行為」,「過去1年間の暴力被害」ともに減少傾向にあった。ただし「過去1年間の器物破損行為」については中学生では増加傾向,高校生では減少傾向にあった。 また並行して,近年問題となりつつある携帯電話の使用に関わる危険・事故等についても,大学生を対象として調査を実施した。関東地方および中国地方の4大学に在籍する大学生を対象に,無記名の質問紙調査を実施した。質問内容は,携帯電話の使用状況,特に歩行中,自転車乗車中,自動車運転中での使用に関する質問,携帯電話使用中の事故経験およびニアアクシデント経験に関する質問である。携帯電話使用中の事故経験率は,いずれも5%未満であるが,ニアアクシデント経験では人・自転車・物との接触や転倒などで20〜30%程度の経験率を示した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Misaki Watanabe, Kunio Ichimura, yoshio Simomura, Masaru Ueji: "Cellphone Use and Accidents among University Students"Japanese Journal of School Health. Suppl.44. 106-107 (2003)