2000 Fiscal Year Annual Research Report
低糖質食による耐糖能の悪化は糖尿病発症のマーカーとなるか
Project/Area Number |
12670347
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
王 培玉 山梨医科大学, 医学部, 助手 (10283201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 誉 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (10233876)
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Keywords | Diabetes / IPGTT / Insulin |
Research Abstract |
1・低糖質食で長期飼育による糖尿病発症の検証: 1)低糖質食に対する高感受性ラット(低糖質食によって耐糖能が悪化する)の選別: 普通食(糖質60%、蛋白質25%、脂肪15%の精製飼料)で飼育しているStd:Wistar/STラット(予備実験で高感受性が示した系統)を腹腔内糖負荷試験(2g/kgIPGTT)を実行した。血糖値(負荷前値+負荷後30分値+負荷後1時間値+負荷後2時間値)の合計を計算したその後、低糖質食(糖質60%、蛋白質25%、脂肪15%の精製飼料)を3日間与え、第4日にIPGTTを実行し、血糖値の合計を計算した。低糖質食に与えた時のIPGTT血糖値が普通食で飼育した時のIPGTT血糖値より150mg/dlを超えるラットを高感受性ラットとした 2)低糖質食で長期飼育による糖尿病発症の検証 上記の方法で選別した40匹雄性ラットをランダムに2群に分け、一群は普通食で、一群は低糖質食で飼育した。2ヶ月ごとにIPGTTを行った。インスリン(負荷前値+負荷後30分値)も測定した。そのまま一年半飼育するつもりである。いまは8ヶ月間実験した。低糖質食群が普通食群と比べて、血糖値が有意に高く、インスリン値は有意に低かった。 2.低糖質に対する高感受性ラットの樹立 上記のIPGTTに基づいて選別された一部の高感受性の雌雄ラットを交配してF1を得た。F1の低糖質に対する感受性を調べた。雌雄の高感受性F1の交配によってF2を得て、高感受性のF2を選択した。いま、F3まで行った。F0,F1とF2の間、雌雄のラットいずれかにおいて高感受性ラットの割合は有意差が見られなかった。
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