2000 Fiscal Year Annual Research Report
Aconitine・Tetrodotoxin混合投与時の生体内薬物動態の解明
Project/Area Number |
12670407
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
大野 曜吉 日本医科大学, 医学部, 教授 (70152220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 眞喜子 日本医科大学, 医学部, 助手 (60164977)
仁平 信 日本医科大学, 医学部, 助教授 (40089636)
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Keywords | Aconitine / Tetrodotoxin / LC / MS / GC / MS / カラムスイッチング / マウス / 複合毒性 / エレクトロスプレー法 |
Research Abstract |
初年度はまず,LC/MSにて,生体・動物実験試料中からテトロドトキシン(TTX)を微量定量する方法について検討した.TTXはエレクトロスプレーイオン(ESI)化法でイオン化することを確認したところ,フラグメント電圧130Vにおいて,最大強度の分子イオンピークm/z320.1が観察された.ODS系カラムではTTXは保持せず,GPCポリマー系カラムを用いて10mM酢酸アンモニウム(pH4.0)/0.5%酢酸を含むアセトニトリル(10:90)液でRt8.1minを示した.m/z320.1選択的イオンモニタリングを用いて0.5-50ppb/5μlの範囲で定量性を示し,検出限界は0.01-0.05ppb/5μl,再現性も良好で,LC/MS/ESIでTTXは微量分析可能と考えられた.次に、生体・動物実験試料中からTTXを効率よく抽出,濃縮するために,LC/MSのカラムコンパート部のスイッチングバルブを利用して,今回購入したアイソクラティックポンプを用いてカラムスイッチングの検討を行った.TTX10ppmを添加したマウス血清をアセトニトリルで2倍希釈後45μmフィルタを通したものを試料として,前処理カラムPK-4Aに通し,0.5min後に分離カラムに導入した.今回の条件におけるカラムスイッチング法で,TTXは9.2minに溶出し,多数のマウス血清由来と思われるピークが検出されたが,いずれもm/z320.1に相当するものはみあたらなかった.今後,更に濃縮効率のよいカラムスイッチング前処理カラムについて,さらに低濃度のTTXを分析する条件を検討するとともに,TTXを10μg/kgの用量で腹腟内投与したマウスより経時的に採取した血清ならびに各種臓器中のTTX濃度変化についても測定する.
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