2001 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロサテライト、単塩基多型を用いた慢性関節リウマチの遺伝要因の研究
Project/Area Number |
12670417
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹内 二士夫 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70154979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
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Keywords | rheumatoid arthritis / Japanese / affected sib pair / microsatellite / linkage analysis / chromosome / TIRA / family study |
Research Abstract |
慢性関節リウマチ(RA)の遺伝要因を、マイクロサテライト(MS)を用いて分析し明らかにする事を本研究は目的とする。本年度は交付申請書の実施計画に基づき、以下の研究を行なった。前年度に引き続いてRA家系サンプルを収集し、分析可能な52家系を得、更に家系数を増やす予定である。家族歴、リウマチ因子などの臨床データを中心にデーターべ一スを作成した。更にサンプルのHLA-DR分析を得ないそのデーターを中心にデーターべ一スを作成した。更にサンプルのHLA、DR分析を得ないそのデーターを加えた。前年度から引き続いて正常コントロールのMS多型を分析し、一次スクリーニングを完了した。これにより漸定的ではあるが日本人のMS多型頻度を得た。白人で、heterozygosity(HZ)0.7以上のMSマーカーを用いたが、約20%のMSでHZは0.7以下であった。又白人と多型パターンに差がみられた。日本人の多型頻度については、今後データーの見直し、再検をすすめて最終的に決定していく予定である。前年度に引き続いてRA家系サンプルのMS多型のスクリーニングを行なった。スクリーニングの途中であるが、前述の漸定的多型頻度を用いてMAPMAKER/SIBで、sib pair分析を行い、疾患感受性遺伝子領域の推定を試みた。中間データーであり、今後のデーターの追加、再検により変わる可能性はあるが、Lod値1.5以上の漸定的な候補領域としてTIRA1-5の領域を得た。各々D3S1278(Lod=1.8)、D11S904(Lod=1.85)、D17S802(Lod=2.1)、D18S452(Lod=2.25)、DXS1226(Lod=1.5)近傍に相当する。家系サンプル分析を今後ともすすめながら、その都度中間結果として候補領域を推定していく予定である。諸外国のデーターと合わせていくつかの候補領域が得られたので、その領域内の遺伝子を相関分析するため、ランダムなRAサンプルの収集を開始した。今後平成15年までの間に200検体を収集する予定である。
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[Publications] Takeuchi F, et al.: "Mode of inheritance of HLA-DRBI shared epitope in Japanese familial rheumatoid arthritis"Clin Exp Rheum. 19(in press). (2002)
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[Publications] Kang SH et al.: "Association of HLA class II genes with systemic sclerosis in Koreans"J of Rheumatol. 28. 1577-1583 (2001)
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[Publications] 竹内二士夫: "プリン代謝異常症"Annual Review 内分泌代謝2001. 92-97 (2001)