2001 Fiscal Year Annual Research Report
潰瘍性大腸炎の粘膜細胞社会の破綻に対する好酸球顆粒蛋白の分子的作用機構
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12670500
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Research Institution | Nagasaki University Hospital |
Principal Investigator |
牧山 和也 長崎大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70112381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻村 範行 (株)坂本バイオ, 主任研究員
磯本 一 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (90322304)
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Keywords | eosinophil cationic protein : ECP / ポリペプチド / ポリクローナル抗体 / 潰瘍性大腸炎 |
Research Abstract |
平成12年度に2種類のeosinophil cationic protein : ECPポリクローナル抗体を作製し、免疫組織学的染色で好酸球と考えられる血球に明らかに染色性を認めた。しかし、ECP測定系においては反応しなかったため、再度、ECPアミノ酸配列中から前回と異なるアミノ酸領域を2箇所選択し、ECPポリクローナル抗体の作製を試みた。 1.合成したポリペプチド 合成の条件として、(1) 糖鎖が結合すると考えられるアミノ酸、(2) ジスルフィド(-S-S-)を形成する可能性のあるシステイン残基、(3) 連続する疎水残基、を検索し、これらの条件を満たし、前回作製したポリペプチドと異なる部分を下記のように2領域(A領域とB領域)選択した。A領域:CTIAMRAINNYRWRCKとB領域:CTRAQWFAIQHISLNPPRのポリペプチドである。 2.コンジュゲートの免疫法 ウサギ1羽につき抗原100μgを2週間おきに8回免疫した。 3.結果 14週目に、A領域、B領域ともに高タイターをうることができた。しかし、免疫組織学的組織染色では前回と同様の染色性を認めたが、前回よりやや弱く、またECP側定系においても反応が認められなかった。
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