2002 Fiscal Year Annual Research Report
アルコール性肝障害における肝ミトコンドリアDNA変異とアポトーシス
Project/Area Number |
12670528
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Research Institution | KANAZAWA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
土島 睦 金沢医科大学, 医学部, 助手 (70197705)
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Keywords | アルコール性肝障害 / ミトコンドリアDNA / アポトーシス / リポポリサッカライド / ATP |
Research Abstract |
1.肝組織のアポトーシスの検討 Wistar系雄性ラットをエタノール(アルコール群)あるいはグルコース含有液体飼料(コントロール群)で5週間pair-feedingを行なった後、屠殺し、病理組織学的に検討すると、コントロール群では著変はなかったが、アルコール群で肝細胞の脂肪沈着が認められた。さらに、抗single stranded DNA(ss-DNA)抗体を用いた免疫組織化学的染色によるアポトーシスの検討ではss-DNA陽性細胞数を肝細胞10,000個当たりについて算直すると、アルコール群では5.6±1.8個で、コントロール群の20.6±4.8個に比べ有意に少なかった。 2.肝ATP量の測定 肝ATP量はアルコール群では0.44±0.10μmol/g liverで、コントロール群の0.84±0.31μmol/g liverに比べ有意に低下していた(p<0.005)。また、肝ATP量とss-DNA陽性細胞数との間には有意な正の相関関係が認められた。 3.Mt-DNAのdeletionの有無 Mt-DNAのdeletionは、アルコール群およびコントロール群のいずれにおいても認められなかった。
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Research Products
(1 results)