2001 Fiscal Year Annual Research Report
機能性ディスペプシアの飽食因子胃レプチンとコレシストキニンについての病因論的検討
Project/Area Number |
12670536
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
芳川 一郎 産業医科大学, 医学部, 助教授 (60210655)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 眞 産業医科大学, 医学部, 教授 (00030916)
秋山 俊治 産業医科大学, 医学部, 助手 (10320350)
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Keywords | 機能性ディスペプシア / レプチン / コレシストキニン |
Research Abstract |
1、施設内の倫理委員会の承認後、書面にて血液および胃粘膜生検組織についての検体提供の同意書を取り検討を開始した。 2、血中レプチンおよび血中CCK濃度の測定法:血中レプチンおよび血中CCKのradioimmunoassay系の検体間のばらつきの指標としてインターアッセイSEおよびイントラアッセイSEをみた。レプチンのradioimmunoassayのインターアッセイSEおよびイントラアッセイSEはそれぞれ7.85%および8.2%で、CCKのradioimmunoassayのインターアッセイSEおよびイントラアッセイSEはそれぞれ8.86%および6.32%であり、測定系の信頼性については問題なかった。 3、血中レプチン濃度:機能性ディスペプシア患者群と正常対照群の血中レプチン濃度については両群間に有意な差異は認めなかった。 4、血中CCK濃度:機能性ディスペプシア患者群と正常対照群の血中CCK濃度については両群間に有意な差異は認めなかった。 5、免疫組織化学:内視鏡下に体部大湾の粘膜を生検し、24時間ホルマリン固定後、パラフィン包埋し、ウサギポリクローナル抗レプチン抗体、100倍希釈のavedine-biotin複合体とdiaminobenzidineにて免疫染色を行った。体部胃腺上皮に陽性細胞を認め、特に胃腺の下部1/2に高頻度に陽性細胞を認めた。機能性ディスペプシア患者群と正常対照群間には、陽性細胞の分布および陽性細胞の比率に有意な差異は認められなかった。 6、胃粘膜内レプチン含量:現在測定中である。血液、胃粘膜の検体数は少数に留まっており現在検体数を増やして検討を続けている。
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