2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670584
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
下内 章人 国立循環器病センター研究所, 循環動態機能部, 室員 (80211291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮見 啓二 日立東京エレクトロニクス株式会社, 主任技師
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Keywords | 肺高血圧症 / 低分子化合物 / 質量分析 |
Research Abstract |
本年度は平成12年度に引き続き,血液などの生体試料から肺高血圧症に関連する低分子化合物を同定することを目的として,キャピラリーガスクロマトグラフ質量分析を用いて種々の条件の検討した.その結果,ラット血漿をアルカリ処理(NaOH)すると血液中に溶存する多成分の検出が可能であった.血漿の酸処理法(HC1,TCA)では分析可能成分が減少し,ベースラインも不安定であった.血液をパラフィン包埋し嫌気的に処理したところ,検出成分のガスクロマトグラフピークが2倍強く検出できた.血漿にNaOHを添加するとシリンジ内壁等に影響があり、繰り返し測定時には再現性の問題があった.以上の結果をもとに肺高血圧症実験モデルとしてモノクロタリン誘発性(60mg/kg)ならびに慢性低酸素性肺高血圧症(10%02,3週間)と各々の対象群(生食投与群,室内気吸入群)のラット血漿におけるキャピラリーガスクロマトグラフを対比したところ血液成分の差異が読み取れた.現在,それらのリテンションタイムから成分の同定作業を逐次行っている, 他方,代表研究者らが平成12年度開発した昇温脱離ガス発生装置-大気圧イオン化質量分析装置(TDS-APIMS)を用い,有機物質の一例としてTDS-APIMSの検出法の妥当性を検討した.その結果,乳酸の直線定量範囲は1.0x10^<-5>〜1.0x10^<-4>M,検出限界は1.0x10^<-5>(S/N=2)となった.ラット全血中のLactic acid検出にも成功し,従来法(電極法)と比較して相関があった.必要サンプル量は、正常値(4.4x10^<-4>〜1.8x10^<-3>M)において0.1μl程度の全血を10倍〜100倍希釈するだけで測定でき,電極法(10-100μL)の1/1000にすることができた.ただし,ピルビン酸などの易分解性の有機酸の直接測定は正確に出来なかった.高濃度サンプルを導入すると1時間以上に渡りイオンが滞留し測定を妨害した.現在,GC-MSと同様に肺高血圧症関連低分子化合物の探索のため,TDS-APIMSによる微量採血による有機化合物の検出方法の開発をさらに進めている,
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shirai M, Shimouchi A et al.: "Two-week, but not 1-week, hypoxic exposure enhances nitric oxide-mediated basal tone regulation in rat resistance pulmonary arteries"Japanese Journal of Physiology. 51. 395-398 (2001)
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[Publications] Shimouchi A et al.: "Factors related to life satisfaction and subjective healthy feelings in respiratory patients during home oxygen therapy"American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine. 163(5). A59 (2001)
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[Publications] Ukai K, Shimouchi A et al.: "Homodynamic changes in free-moving rats with chronically episodic Hypoxia"Japanese Journal of Physiology. (abstract in press). (2002)
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[Publications] Noda K, Shimouchi A et al.: "Detection of organic compounds in plasma by gaschromatography-masspectrometry"Japanese Journal of Physiology. (abstract in press). (2002)