2001 Fiscal Year Annual Research Report
加齢とパーキンソン病の記憶機能:事象関連電位を用いた検討
Project/Area Number |
12670630
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Research Institution | HYOGO COLLEGE OF MEDICINE |
Principal Investigator |
立花 久大 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (80124949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沖田 庸嵩 札幌学院大学, 社会情報学部, 教授 (70068542)
武田 正中 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20216906)
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Keywords | パーキンソン病 / 記憶 / 事象関連電位 / N400 / 加齢 |
Research Abstract |
加齢とParkinson病(PD)患者の記憶機能を事象関連電位N400を用いて検討した。N400の導出は語彙判断課題と再認記憶課題を用いて行った。[方法]1)語彙判断課題:同じ単語あるいは非単語を2度呈示し、被験者は非単語に対しボタン押しをする。単語の反復呈示時間は2秒(lag0)、12秒(lag5)、2-4分(lag11-77)である。2)再認記憶課題:同じ単語を2回呈示し、被験者は1回目には右手で、2回目には左手でボタン押しをする。反復呈示間隔は3秒(lag0)、6秒(lag1)、21秒(lag6)である。[結果]1)語彙判断課題:N400振幅は健常群に比しPD群では減衰していたが若年健常(YC)群と高年健常(OC)群では差はなかった。YC群、OC群とも2秒、12秒、2-4分後の単語反復にてN400振幅が減衰した。PD群では2秒後のみでN400振幅の減衰がみられた。2)再認記憶課題:YCに比しOC群では3秒後、21秒後の単語正答率が低下していた。OC群に比しPD群では21秒後の正答率が低下していた。N400振幅はYC、OC群間で差はなかったがPD群で低下していた。N400振幅の減衰はYC群では21秒後までみられたが、OC群、PD群では6秒後までしかみられなかった。[結論]OC群ではN400反復効果は語彙判断課題でより長くみられたことから、加齢により顕在記憶に比し潜在記憶がより保たれていることが示唆された。一方PD群では顕在記憶、潜在記憶ともに障害されることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Minamoto Hideaki: "Recognition memory in normal agiy and Parkinscn's discase : behavioral and electrophysiological measures"Cognitive Brain Research. 11. 23-32 (2001)
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[Publications] Tachibana Hisao: "Proceedinl of 12th World Congress of The International Society of Brain Electromagnetic Topogreahy-ICS 1232"ElsevierScienceB.V. (印刷中). (2002)