2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670664
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大津 欣也 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20294051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 道彦 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90093434)
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Keywords | カルシウム / 興奮収縮連関 / リアノジンレセプター / ソルシン / ノックアウトマウス / 心不全 |
Research Abstract |
本研究では心筋興奮収縮連関の分子機構さらにリアノジンレセプターの構造機能関について検討を行うことを目的としている。 ディハイドロピリジンレセプターとリアノジンレセプターとの介在物質と考えられているソルシンの心筋特異的ノックアウトマウスを作成を試みた。まずマウスゲノミックライブラリーをスクリーニングすることによってマウスソルシン遺伝子の単離を行なった。さらにその制限酵素地図の作成あるいは塩基配列の決定によりその遺伝子構造を明かにした。その同定した機能エキソンの両側にflox配列を導入しコンディショナルノックアウトマウス作製に必要なコンストラクトを作製した。そしてそのコンストラクトをエレクトロポレーション法によりES細胞に導入した。 リアノジンレセプターの第一エキソンの両側にflox配列を挿入したマウスとミオシン軽鎖プロモーター下にCre組換え酵素を挿入したマウスを交配することにより心筋特異的にリアノジンレセプターの発現を低下させるマウスを作製した。そのマウスは心筋特異的にリアノジンレセプター遺伝子を1アレルのみ欠いている。このマウスではリアノジンレセプターの発現をウエスターブロット法で検討すると約50%低下していた。しかし心エコー法で検討したところ構造上あるいは機能的に対照マウスと差異を認めなかった。すなわち、心不全で観察されるリアノジンレセプターの発現低下は心不全の直接的な原因ではないことが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Moto-o Date: "Single Strand Conformation Polymorphism Analysis on the δ-sarcoglycan Gene in Japanese Patients with Hypertrophic Cardiomyopathy"Am.J.Cardiol. 85. 1315-1318 (2000)
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[Publications] Nobushige Yamashita: "The Involvement of Cytokines in the Mechanism of the Whole-body Hyperthermia-induced Cardioprotection"Circulation. 102. 452-458 (2000)
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[Publications] Shiro Hoshida: "Cholesterol feeding exacerbates myocardial injury in Zucker diabetic fatty rats"Am J Physiol. 278. H256-H262 (2000)
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[Publications] Yasushi Sakata: "Calcineurin Inhibitor Attenuates Left Ventricular Hypertrophy, Leading to Prevention of Heart Failure in Hypertensive Rats."Circulation. 102. 2269-2275 (2000)
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[Publications] Nobushige Yamashita: "The involvement of cytokines in the second window of ischemic Preconditioning"Br.J.Pharmacol.. (In press).
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[Publications] Yasushi Matsumura: "Intracellular Calcium Level Required for Calpain Activation in a Single Myocardial Cell"J.Mol.Cell Cardiol. (In press).