2000 Fiscal Year Annual Research Report
小児生活習慣病モデルの酸化的ストレスと一酸化窒素代謝における脂肪組織の役割
Project/Area Number |
12670735
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
朝山 光太郎 産業医科大学, 医学部, 助教授 (70129310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 泰定 産業医科大学, 医学部, 助手 (10204736)
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Keywords | 生活習慣病 / 脂肪細胞 / 抗酸化酵素 / フリーラジカル / 一酸化窒素 / 肥満 / 小児 |
Research Abstract |
分化させた3T3-L1脂肪細胞の培養液中にlipopolysaccharide(LPS)、tumor necrosis factor-α(TNF-α)、interferon-γを組み合わせて添加するとiNOSが誘導されて、NOの産生が高まった。troglitazoneを予め添加すると、LPS-サイトカイン刺激によるiNOSの発現とNO産生を抑制した。インスリン非依存型糖尿病モデルOLETF肥満ラットと対照であるLETOラットをtroglitazoneと非含有飼料で10日間飼育し、LPSを腹腔内注射すると、OLETFでLETOよりNO産生が高く、脂肪組織のiNOSが誘導されていた。troglitazone含有飼料で飼育すると培養脂肪細胞におけると同様の抑制効果が認められた。以上の結果から、脂肪組織自体が酸化的ストレスの原因となるiNOS産生能を有し、抗酸化剤がその機能を抑制することが明らかになった。肥満ラットでは腎における細胞内グルタチオン・ペルオキシダーゼ(C-GPX)および細胞外GPX(EC-GPX)産生が増加していたが、脂肪組織では両酵素がの発現は低下していた。troglitazoneも両酵素の発現を抑制した。肥満ラットでは酸化的ストレスの指標である血清中protein carbonyl group(PCG)が増加しており、TNF-αも増加していた。troglitazoneはこれを抑制した。単純性肥満児でも肥満ラットと同様に血中PCGは増加しており、酸化的ストレスが亢進していることが示された。EC-GPXは肥満における酸化的ストレスの軽減には作用していないと思われる成績であった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Asayama K et al.: "Critical value for the index of body fat distribution based on waist and hip circumferences and stature in obese girls."International Journal of Obesity and Related Metabolic Disorders. 24. 1026-1031 (2000)
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[Publications] Dobashi K,Asayama K et al.: "Troglitazone inhibits the expression of inducible nitric oxide synthase in adipocytes in vitro and in vivo."Life Science. 67. 2093-2101 (2000)
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[Publications] Asayama K et al.: "Effect of obesity and troglitazone on expression of two glutathione peroxidases : cellular and extracellular types in serum, kidney and adipose tissue."Free Radical Research. (In press). (2001)
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[Publications] 小寺浩司,朝山光太郎 ほか: "肥満児および非肥満児における血清レプチン値変動の連続性。"日本小児科学会雑誌. 104・4. 414-419 (2000)
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[Publications] 内田則彦,朝山光太郎 ほか: "生活自己管理チェックリストによる小児肥満治療成績。"日本小児科学会雑誌. 104・4. 420-425 (2000)