2000 Fiscal Year Annual Research Report
3β-hydroxysteroid dehydrogenase IIの発現機序の解明
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12670744
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
遠藤 彰 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50232989)
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Keywords | 3βHSD / 副腎皮質 / ステロイド合成酵素 / 転写活性 |
Research Abstract |
3β-hydroxysteroid dehydrogenase II(3βHSDII)は、副腎皮質、性腺で特異的に発現し、ステロイド産生における重要な酵素である。この酵素の基礎的な転写調節機序(特に副腎皮質網状層細胞における抑制機序)につき知見を得ることを目的として今年度は、以下の結果を得た。1)3βHSD IIの5'flanking regionのp1asmidの構築。-1182〜+34、-532〜+34の領域をPCRにより得て、TA PCR II vectorを介してluciferase reporter vector(PGL3 basic)に組み込んだ。このうち-1182〜+34+PGL3 plasmidをlipofectamineによりNCI-H295Rにtransient transfectionし、cyclic AMP(1mM)または、TPA(50nM)添加刺激を行い、luciferase assayにて転写活性を検討した。cyclic AMP、TPA刺激においても転写活性に変化が見られなかった。このことより、この領域において、Ad4BP consensus binding elementは-64から-56に存在することと合わせ、これらcyclic AMP、TPAの刺激に対する抑制的な調節領域が存在することが示唆された。-701から-301と-301から-101にそれぞれ転写活性抑制elementが存在が示唆されている知見と一致するものであった。現在-532〜+34+PGL3を用いて、上記領域以外の抑制elementの検討を行っている。
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