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2000 Fiscal Year Annual Research Report

非B非C型劇症肝炎小児におけるTTウイルスの意義

Research Project

Project/Area Number 12670750
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

田尻 仁  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (80183458)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三代 俊治  東芸病院, 研究部, 部長
沢田 敦  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60314324)
虫明 聡太郎  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90291947)
KeywordsTTウイルス / 肝炎 / 母子感染
Research Abstract

本研究の目的は、1)TTウイルス(TTV)の小児非B非C型劇症肝炎における病因としての意義を明らかにするために対象症例についてTTV-DNAの陽性率を検討し、また、2)TTVの母子感染について、a)TTVの母子感染率、b)母子感染に影響する母親側の因子の解析、C)母子感染小児の臨床経過および肝病理所見を明らかにすることにある。
これまでの研究成果としては、小児におけるTTVのgenotype分布およびウイルス量について検討した。対象は正常小児群114名、非A-G型肝疾患(以下、肝炎群)42名。方法は血中のTTV DNAをPCR法にて検出し、N22領域のPCR(N22-PCR)陽性検体については定量を行った。またN22領域の塩基配列を決定し、genotypeを解析した。結果は、N22-PCR陽性者は、正常群27.2%、肝炎群66.7%であり、肝炎群の方にN22-PCR陽性者が有意に多かった。正常群におけるgenotypeの分布は、G-1が87.1%、G-2が9.7%、判定不能が1名であり、G3-6の者はいなかった。肝炎群でもgenotype分布は同様であり、G-1が92.9%、G-2が7.1%であった。ウイルス量は正常群において2.56±1.28(n=27)、肝炎群では3.89±0.78(n=9)と肝炎群の方がウイルス量が有意に多かった。また10^2/ml以下の低ウイルス血症の者は正常群では74.1%、肝炎群では11.1%であり、正常群に低ウイルス血症の者が有意に多かった。以上のように正常群に比べて、肝炎群の方にN22-PCR陽性者が有意に多く、またウイルス量が有意に多かった。genotypeは両群とも約90%がG-1であり、genotype分布に差を認めなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tada K,Tajiri H,Kandon H et al.: "Confirmation of monther -to-child transmission of TT virus"Ped Infect Dis J. 19. 255-256 (2000)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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