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2000 Fiscal Year Annual Research Report

先天性高乳酸血症の新しい病因解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12670754
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

伊藤 道徳  徳島大学, 医学部, 助教授 (40211057)

Keywords先天性高乳酸血症 / ピルビン酸脱水素酵素 / ピルビン酸脱水素酵素ホスファターゼ / cDNA / クローニング
Research Abstract

小児の難病の一つである先天性高乳酸血症の病因としてピルビン酸脱水素酵素(PDH)複合体異常症の頻度が高い。PDH複合体異常症の中にはPDHホスファターゼ(PDP)異常に基づくと推測される症例が存在するものの,これまでPDP異常症と確定診断された症例は損在位しない。先天性高乳酸血症の病因としてPDPの異常を分子遺伝学的に直接証明することにより,本症の早期病因診断と新しい治療法の開発とが期待される。しかしながらヒトPDPcDNAはいまだクローニングされてはいない。そこで本研究によりPDP異常症が疑われる先天性高乳酸血症患児においてPDP異常を分子遺伝学的に明らかにするために,本年度はまずこれまでに報告されているラットPDPcDNAの塩基配列を参考にしてPCR法により,2種類のヒトPDPcDNA(PDP1,PDP2)をクローニングした。ヒトPDP1のコーディング領域は,1611塩基からなり,ラットPDP1との相同性は塩基レベルにおいて91.6%,アミノ酸レベルで97.2%であった。ヒトPDP2のコーディング領域は,1587塩基からなり,ラットPDP2との相同性は塩基レベルにおいて83%,アミノ酸レベルで82.8%であった。次いで,ヒト染色体上でのPDP1およびPDP2遺伝子の局在をクローニングしたPDP1およびPDP2cDNAをプローブとしたFISH法により検討し,PDP1遺伝子が8q22-23上に,PDP2遺伝子が3q27-28上に局在することを明らかにした。さらに,現在クローニングしたPDP1およびPDP2cDNAをプローブとして,ヒト各臓器でのそれぞれの発現度をノーザンブロット法により検討している。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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