2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670794
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
谷澤 隆邦 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10126534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前 寛 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50309457)
大島 圭介 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90268540)
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Keywords | 腎線維化 / 遺伝子治療 / HGF / 一側尿管結紮ラット |
Research Abstract |
平成14年度は13年度に得られた1-3の結果に加え、4.に記述した如く、アポトーシスの抑制機序はBcl-xL,Baxによるとの従来の報告と異なり、Bcl2による抑制が主である結果が得られた。 この結果を米国腎臓学会(2002年11月)で発表し、英文誌に公表した(Xiaojie Gao, Hiromu Mae, Nobuhiko Ayabe, Toru Takai, Keisuke Oshima, Masuji Hattori, Takahiro Ueki, Jiro Fujimoto, Takakuni Tanizawa. Hepatocyte growth factor gene therapy retards the progression of chronic obstructive nephropathy. Kidney International, 62:4, 1238-1248,2002)。 【対象と方法】 1.腎尿細管間質線維化モデルの作成 一側尿管結紮ラットを作成し、腎機能、腎組織を結紮後2週と4週で検索する。 2.TGF-β、HGFの局在と遺伝子発現の検索 抗TGF-β抗体、抗HGF抗体、in situ hybridizationを用いて組織内におけるTGF-β、HGFのmRNAの発現とその局在についてPCR法を用いて確認する。同時に、HGFのレセプターであるc-metの発現も確認し、成長因子であるHGFの作用機序を推測する。 3.HGF遺伝子治療 ヒトHGF遺伝子をHVJ-リポゾーム法を用いて、一側尿管結紮ラットに週1回、4回筋注する。 【結果】 1.遺伝子治療ラットでは、腎内の内因性ラットHGFとその受容体であるc-metの発現を増加させた。 2.遺伝子治療ラットでは対照群に比し、腎間質の線維化とマクロファージの浸潤が有意に抑制された。 3.結紮後2週、とくに4週後では尿細管細胞の増殖が亢進し、アポトーシスが抑制された。 4.Bcl-2はHGF遺伝子導入群において増強されていたが、Bcl-xLやBaxには変化がみられなかった.. 【結論】 HGF遺伝子治療は慢性閉塞性腎症において尿細管細胞の生存率を高め、その線維化の進行を抑制する。BaxやBcl-xLよりもBcl-2が、HGFの抗アポトーシス作用に貢献している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Minagawa K, Tanizawa T., et al.: "Possible correlation between high levels of IL-18 in the cord blood of pre-term infants and neonatal development of periventricular leukomalacia and cerebral palsy"CYTOKINE. 17. 164-170 (2002)
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[Publications] Gao X, Tanizawa T., et al.: "Hepatocyte growth factor gene therapy retards the progression of chronic obstructive nephropathy"Kidney International. 62. 1238-1248 (2002)
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[Publications] 谷澤隆邦: "子どもの腎臓病と改訂学校生活管理指導表"兵庫県小児科医会報. 37. 7-10 (2002)
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[Publications] 都築一夫, 谷澤隆邦: "腸管出血性大腸菌と溶血性尿毒症症候群"日本小児科学会誌. 106. 1849-1850 (2002)
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[Publications] 金田由美, 谷澤隆邦: "LDL吸着療法が著効した難治性ネフローゼ症候群の1例"日本小児腎臓病学会誌. 15. 49-54 (2002)
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[Publications] 浅野由美, 谷澤隆邦: "小児再生不良性貧血治療とQOL-骨髄移植と多剤免疫抑制療法の比較検討"日本小児血液学会誌. 16. 62-70 (2002)
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[Publications] 谷澤隆邦(分担): "小児科学第2版、溶血性尿毒症症候群,全身性エリテマトーデス,紫斑病性腎炎 監修白木和夫、前川喜平"医学書院. 1657 (2002)