2001 Fiscal Year Annual Research Report
毛隆起部の細胞生物学的特性に関する研究-毛嚢幹細胞の同定・単離へのアプローチ
Project/Area Number |
12670825
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Research Institution | Saga Medical School |
Principal Investigator |
成澤 寛 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60164498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中房 淳司 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (50253828)
三砂 範幸 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (90199977)
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Keywords | 毛嚢 / 幹細胞 / メンケル細胞 / 毛盤 / ランゲルハンス細胞 / メラノサイト |
Research Abstract |
研究成績 EDTA単離毛嚢をアセトン固定後、免疫染色を行った。各種細胞を同定するために次の抗体を用いた。つまり、(1)メラノサイト;NKI/beteb,(2)ランゲルハンス細胞;CD1a,(3)メルケル細胞;cytokeratin20,(4)非上皮系細胞;ビメンチン,(5)stem cell marker;cytokeratin19,cytokeratin15(C8/144B MoAb)をマーカーとした。上記抗体は全てアセトン固定した単離毛嚢において非特異反応をきたすことなく、single cell levelでの染色が可能であった。以下の結果が得られた。 (1)メラノサイト;NKI/beteb 毛漏斗部から毛隆起部にかけて局在する。 (2)ランゲルハンス細胞;CD1a 主として毛漏斗部から毛隆起部にかけて局在するも、一部には毛隆起部下方にも少数ながらも存在する。 (3)メルケル細胞;cytokeratin20 毛隆起部に局在する。 (4)上皮系細胞;ビメンチン ビメンチン陽性の樹枝状細胞が毛漏斗部から毛球部までに多数存在するが、ごく少数の円形細胞が散在する。 (5)stem cell marker ; cytokeratin19,cytokeratin15(C8/144B MoAb)をマーカーとした。 毛隆起部にび慢性ないし散在性に陽性細胞が局在する。 上記抗体を用いてマウス・ラット皮膚でもおこなったが、メルケル細胞が集簇する毛盤は確認されたが、その他の抗体では一定の結果が得られず今後の検討課題とした。
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