2000 Fiscal Year Annual Research Report
各種免疫疾患の病巣部位と病勢を早期同定するためのサイトカイン画像診断法の開発
Project/Area Number |
12670856
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
久山 順平 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (30291298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 佳孝 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (30261902)
伊東 久夫 千葉大学, 医学部, 教授 (20095574)
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Keywords | IL-2 / サイトカイン / 免疫反応 / シンチグラフィ |
Research Abstract |
従来の画像診断は臓器・組織の形態的変化を描出することに主眼がおかれ、形態的検査法に比べて機能を反映する検査法の開発は遅れていた。これらの画像評価では組織の破壊が顕在化して、初めて異常が捉えられるため、診断が遅くなりがちである。また、機能低下の原因が真に免疫反応・自己免疫疾患によるかの鑑別は困難である。本研究では、免疫が関連する疾患の進行した結果生じる形態的変化を、従来用いられてきた間接的に描出する画像診断法に代わって、各種免疫疾患の病態のそれぞれの臓器・組織単位で画像として描出することを試みた。本年度は主にIL-2を用いて、標識作業の基礎的検討と動物実験を行った。I-125によるIL-2の酵素法による標識には、各種の方法を試みたが、クロラミン法が今回の標識法ではもっとも良好な標識を得る方法となった。また、免疫現象のモデルとして、まずマウスの異系統間の腎移植による拒絶反応の評価を行った。BALB/c系の腎をC3H/He系に移植したモデルを、免疫抑制剤(サイクロスポリンA)投与群と非投与群に分け、移植後1日から8日後に、ヨード標識IL-2を静注し、その腎への集積を測定した。腎臓へのヨードの集積をみると、免疫抑制剤の使用と非使用により、移植腎では約5倍のIL-2集積の違いがみられた。本法は、移植腎の免疫活性を測定することが可能と思われる結果が得られた。
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