2000 Fiscal Year Annual Research Report
静磁場の影響に対応した新しいMRガイド下生検針の開発
Project/Area Number |
12670862
|
Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
荒木 拓次 山梨医科大学, 医学部, 助手 (60252045)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 力 山梨医科大学, 医学部, 教授 (90010420)
青木 茂樹 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (80222470)
|
Keywords | 静磁場方向 / MRガイド下 / 生検針 / 磁化率効果 |
Research Abstract |
静磁場方向との成す角度により見かけの太さが変化してしまうMRガイド下生検針の欠点を改善するため、MRガイド下生検針の磁化率効果の異なる内筒を変えることにより、針全体の磁化率効果を変化させ視認性を適切にできる生検針の開発を目的とする。 今年度は、以下のような実験を行なった。MR装置は0.2T開放型MR装置を用いた。内径4mmのチタン合金製の円筒を作製し、外筒とした。内筒として、外径4mmチタン合金製の内筒(1)、外径4mmのニッケル・クロム・モリブデン合金製の内筒(2)外径4mmのアクリル棒の内筒(3)を作製した。外筒、内筒を寒天で作製したファントム内に床に対して水平に留置しグラディエントエコー法(SPGR TR/TE/FA=50/5/60)で、針の方向は静磁場方向と垂直、周波数方向は画像に対して(針に対しても)垂直、の条件で(針全体が描出されるように)coronal像のMRIを撮像した。内筒の磁化率効果による見かけの太さは内筒(1)>内筒(2)>外筒≫内筒(3)であった。外筒に、内筒(1)、内筒(2)、内筒(3)、生理食塩水のみをそれぞれセットし、ファントム内に留置し、磁化率効果による見かけの径を画像上で測定した。この結果、外筒+内筒の見かけの太さは、内筒の磁化率効果による見かけの太さは内筒(1)>内筒(2)≫内筒(3)=生理食塩水に対応し、内筒の磁化率効果が針全体の磁化率効果に影響していることが示された。また、内筒(1)+外筒、内筒(2)+外筒は、それぞれ内筒(1)のみ、内筒(2)のみにより、太く描出され、針の見かけの太さは、外筒と内筒、両方の磁化率効果が影響していることが示唆された。 今後、これを元に実際の生検針の径に近いモデル(内筒、外筒)で実験していく予定であり現在モデルを作製中である。
|