2000 Fiscal Year Annual Research Report
Squamous cell carcinoma antigenと放射線抵抗性
Project/Area Number |
12670878
|
Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
上村 由樹 高知医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90203489)
|
Keywords | SCCA1 / SCCA2 / 放射線 / アポトーシス |
Research Abstract |
我々は、SCCA1、SCCA2の生物学的役割を推測する上で、SCCA1、SCCA2蛋白の正確な細胞内局在を把握し、細胞外へ分泌されうるか、されえないかを知っておく必要があった。放射線照射によるアポトーシスを防御しうるかどうか、その結果を考察する上でもこれらの予備実験は大変重要であると考えられた。SCCA1、SCCA2を自発的に産生している頭頚部扁平上皮癌細胞株(SQ20B)、子宮頸部扁平上皮癌細胞株(SKGIIIa)を用いて細胞分画、SCCA1SCCA2のmonoclonal antibodyを用いてwestern blotをおこなったところ、cytosol分画にのみSCCA1、SCCAは検出された。 Indirect Immunofluorescence、SCCA-eGFP発現の両者で、SCCA1、SCCA2は核は染まらず、細胞質のみに瀰漫性に染まった。SCCA-eGFP発現と細胞内小器官の二重染色を比較したところ、SCCA1 or SCCA2-eGFPの発現は、いずれの細胞内小器官とも一致しなかった。SQ20B、SKGIIIaを用いてpulse chase study(metabolic labeling and immunoprecipitation)を行ったが、いずれの細胞もSCCA1、SCCA2を分泌しなかった。PMA、TNF-αにてSCCA1、SCCA2の細胞内産生を刺激してみたが、分泌は認められなかった。In vitro transcription, translation and translocationstudyでもSCCA1、SCCA2はclassical secretary pathwayを通らなかった。分泌型serine protease inhitorsとSCCAのアミノ酸配列を比較し、2カ所のhydrophobic region(H1,H2)を分泌型に共通したアミノ酸配列に変異し、同様の分泌実験を行ったが、SCCA1、SCCA2とも分泌は認められなかった。
|
Research Products
(1 results)