2003 Fiscal Year Annual Research Report
Squamous cell carcinoma antigenと放射線抵抗性
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12670878
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
上村 由樹 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (90203489)
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Keywords | SCCA / radiation / squamaous cell carcinoma |
Research Abstract |
我々は、比較的半減期の短いGFPとSCCA1或いはSCCA2との融合遺伝子を作成し、COS7,MDA-MB-231細胞株に遺伝子導入し、安定細胞株を作った。種々のdoseの放射線照射を行い、GFPの局在の時間的変化を観察した。Confocal microscopyで観察したところ、GFPは細胞質のみに染まっており、核内への移行は認められなかった。細胞分画法でも、核内にSCCA1、SCCA2が移行していないことをウエスタンブロット法で確認した。 SCCA1、SCCA2を導入したCOS7,MDA-MB-231細胞株は、放射線照射刺激によるアポトーシスに抵抗性を示した。これらの細胞に放射線照射刺激後、p38 MAP kinase,p44/42 MAP kinase, c-Junのリン酸化をwestern blotで観察した。これらのMAP kinase pathwayは、放射線によるアポトーシスの誘導と関連していると言われているが、今回のStudyにおいても、これらの細胞株のp38 MAP kinase, p44/42 MAP kinase, c-Junのリン酸化は、放射線照射後、増強していた。SCCA1、SCCA2を導入した安定化細胞株は、コントロール細胞に比し、リン酸化の程度が弱かった。SCCA1、SCCA2発現によるアポトーシスの回避は、MAP kinase Pathwayを介していることが示唆された。
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