2001 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌剤感受性評価におけるアポトーシス画像化の有用性に関する研究
Project/Area Number |
12670896
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine (KPUM) |
Principal Investigator |
牛嶋 陽 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20275209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 恒彦 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70237733)
大槻 克一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90254325)
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Keywords | アポトーシス / ^<99m>Tc-AnnexinV / 腫瘍 |
Research Abstract |
(1)正常 BALB/cマウスに抗マウスFasモノクローナル抗体(10・g/マウス)を投与し、2.5時間後に^<99m>Tc-HYNIC-Annexin V(HAV)(100・Ci/マウス)を投与し、さらに1時間後にガンマカメラ撮像を行なった結果、抗Fas抗体投与群の肝臓における%IDは、抗Fas抗体無投与群の約4倍であり、ガンマカメラにおいても明らかな肝臓集積を示した。一方、抗Fas抗体投与群において、^<99m>Tc-HAVの腎集積は相対的に減少し、対照群の約1/3倍であった。 (2)マウス胸腺細胞のDEX誘発アポトーシスにおいて、^<99m>Tc-HAVによるアポトーシス検出能を検討した結果、viability低下やDNA ladder形成から判断して、DEX投与群ではアポトーシスが起こっているにも関わらず、^<99m>Tc-HAVの%IDは非常に低かった。したがって、DEX誘発胸腺細胞アポトーシスのような軽度のアポトーシスに関しては、^<99m>Tc-HAVによるイメージングはできないことが分かった。 (3)VDSの抗腫瘍効果を調べる目的で、VDSを腹腔内投与し、投与時および各時間点において予測腫瘍重量をノギスを用いて測定し、抑制率を求めた結果、対照(Saline投与群)では、投与後12時間以降腫瘍重量が増加するのに対し、VDS投与群では72時間まではほぼ一定であり、その後増加傾向を示した。腫瘍細胞DNAの電気泳動では、VDS投与群の12、24および48時間点の腫瘍からladder patternが観察されたが、対照群ではいずれの時間点においても観察されなかった。TUNEL法によって、VDS投与後24および48時間の腫瘍アポトーシスの出現を検討した結果、24時間点では約5%、48時間点では約30%のTUNEL陽性細胞が検出された。
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