2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670910
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
的場 宗孝 金沢医科大学, 医学部, 講師 (90288308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 啓 金沢医科大学, 医学部, 講師 (30182695)
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Keywords | DSM / 虚血再灌流障害 / VX2 / SOD活性 |
Research Abstract |
白色家兎の大腿部皮下に植え込んだ実験腫瘍VX2に対するdegradable starch microspheres(DSM)単剤動脈内注入後の腫瘍組織内のSOD活性を、DSM動注後再灌流直後、30分後、3時間後と経時的に摘出組織より測定を行った。さらに、腫瘍周囲の筋肉組織での虚血再灌流後のSOD活性も同時に測定した。これを行った理由は、平成12年度に施行した実験結果でDSM投与量と投与方法(1回動注と反復動注)の違いにて腫瘍増大抑制効果に差が見られたにもかかわらず、SOD活性に差が見られなかった。但し、このSOD活性測定はDSM動注後3日後の摘出腫瘍組織から測定したものであり、より早期でのSOD活性の経時的推移の検討が必要と考えたためである。尚、この追加実験はDSM多量1回動注群でのみ行った。結果は、再灌流直後、30分後、3時間後での腫瘍組織内のSOD活性の値はコントロール群の値と比較し有意差は認められなかった。また、経時的にもSOD活性の値に有意差は認められなかった。しかし、同時に測定した腫瘍周囲の筋肉組織でのSOD活性の値はコントロール群に比べ有意に低下していた。これらの結果より、腫瘍組織では虚血再灌流障害により腫瘍増大抑制効果が認められるが、腫瘍組織内のSOD活性は有意な変化を示さないことがわかった。次に、白色家兎の肝動脈にDSMを選択的に動注し肝組織での虚血再灌流障害を検討すべく経皮的に肝動脈内へのカテーテル挿入を試みたが非常に困難であった。また、開腹し肝動脈の直接穿刺も試みたが肝動脈が細径でありやはり困難であった。従って、肝組織での検討は断念し虚血再灌流後の組織学検討等は全て白色家兎の大腿部VX2および筋組織で行った。
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