2000 Fiscal Year Annual Research Report
CYP2D6遺伝多型と環境的要因がフルボキサミンの薬物動態と薬力学に与える影響
Project/Area Number |
12670921
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大谷 浩一 山形大学, 医学部, 教授 (00194192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 正 山形大学, 医学部, 助手 (70292414)
奥山 直行 山形大学, 医学部, 助手 (50282215)
高橋 道宏 山形大学, 医学部, 助手 (80282200)
青嶋 利明 山形大学, 医学部, 助手 (50312723)
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Keywords | フルボキサミン / CYP2D6 / CYP1A2 / 遺伝多型 / 薬物動態 / 薬力学 |
Research Abstract |
今年度は、本研究遂行に向けて、まず、山形大学医学部倫理委員会に研究プロトコールを提出し、審議の結果、承諾を得た。 次に、CYP2D6遺伝多型決定のための方法を設立した。その結果、CYP2D6の活性を欠損させる変異アリル^*3、^*4、^*5、および活性を低下させる変異アリル^*10の同定が可能となった。この遺伝型決定法を用いて、これまでに^*1/^*1を6例、^*1/^*10を11例、^*10/^*10を3例の計20例と、目標である30例の2/3にあたる対象を収集した。 フルボキサミン血漿濃度測定法も既に設立し、本法の信頼性を確認するためにこれまでに50例以上のうつ病患者のフルボキサミン血漿濃度を測定したところ、感度、再現性ともに問題はなかった。 さらには、半減期、クリアランス、分布容積などの薬物動態的パラメーターの計算法、Stanford Sleepiness Scale、UKU Side Effect Rating Scale、Digit Symbol Substitution Testなどを用いた精神運動機能評価のトレーニングも行っている。 平成13年度は実際に対象にフルボキサンを投与し、データ解析、まとめを行う。
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