2001 Fiscal Year Annual Research Report
ラット大脳基底核の転写調節因子発現に関する行動神経薬理学的研究
Project/Area Number |
12670947
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Research Institution | Miyazaki Medical College |
Principal Investigator |
石田 康 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (20212897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西森 利數 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (20112211)
橋口 浩志 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40305090)
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Keywords | ドーパミン / 6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA) / 大脳基底核 / アンチセンス / 移植 / 転写調節因子 / ラット |
Research Abstract |
1)脳定位的に6-hydroxydopamine(6-OHDA)を一側の内側前脳束へ微量注入することにより,中脳カテコラミン細胞を化学破壊した6-OHDA動物(ヘミ・パーキンソン病モデルラット)を作製した。 2)6-OHDA動物の中から移植群を選び,破壊側線条体に胎仔中脳ドーパミン(DA)細胞の移植,および行動評価を行った。 3)6-OHDA動物の黒質や移植部線条体における各種グルタミン酸受容体を経時的に形態学的観察(免疫組織化学法)を行い,DA神経の脱落・再生に関与するグルタミン酸入力の役割を明らかにした。 4)amphetamine腹腔内投与時のラット線条体Fos蛋白産生を,c-fosに対するアンチセンスオリゴ(ASF)の線条体内への投与により抑制した際の,行動(amphetamine誘起回転運動)及び組織学的(2重染色を交えた免疫組織化学法による)変化を観察した。ASFを一側の線条体に注入投与することにより,投与側へのamphetamine誘起回転運動が生じるとともに,投与反対側線条体においてみられるFos発現がASF注入部周囲線条体では消退した。また,大脳基底核内の淡蒼球(GP)・脚内核(EP)においてASF投与側優位のFos発現が認められ,それら多くがGABA細胞上に発現していることが確認できた。結果より,これら2つの基底核領域(GP・EP)からの抑制性出力線維の活性化が,線条体の神経活性により規定され得ることが示唆された。ハンチントン舞踏病などの病態や治療を考えるうえで何らかの示唆が得られるものと考えた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ishida, Y. et al.: "Amphetamine-induced Fos expression is evident in gamma-amino-butyric acid neurons in the globus pallidus and …"Exp. Neurol.. (in press). (2002)
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[Publications] Ishida Y. et al.: "Morphological changes in immunopositive cells of ionotropic glutamate receptor subunits during the development …"Brain Res.. (in press). (2002)
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[Publications] 石田 康 他: "パーキンソン病モデルラット線条体のセロトニン活性と神経応答"Progress in Medicine. 21(8). 1966-1971 (2001)
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[Publications] 石田 康 他: "線条体c-fos発現の抑制に伴う大脳基底核神経活性の変化"Progress in Medicine. 22(1). 193-196 (2002)