2001 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管内電極による頭蓋内脳波記録-非侵襲的な新しい脳波検査の有用性について-
Project/Area Number |
12670965
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
石田 重信 久留米大学, 医学部, 講師 (30248405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本岡 大道 久留米大学, 医学部, 助手 (10281536)
石橋 正敏 久留米大学, 医学部, 助教授 (20168256)
安陪 等思 久留米大学, 医学部, 講師 (90167940)
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Keywords | temporal lobe epilepsy / presurgical extracranial study / intravascular electrode / EEG |
Research Abstract |
平成13年度は3名の難治性側頭葉てんかん患者で脳血管内脳波記録を行った。今年度も、平成12年5月に新たに認可されたクロバザム(商品名マイスタン)が著効し、手術適応と考えていた多くの難治性側頭葉てんかん患者で発作が抑制、あるいは著明に発作減少したため、症例数が少なかった。 検査に先立ち、従来行ってきた蝶形骨電極を含めた長時間脳波ビデオ同時記録装置を用いて捕捉した発作の発作症状および発作時脳波、CT、MRI、発作時及び発作間歇時SPECTを行い、てんかん原性焦点を推定した。脳血管内脳波記録は、蝶形骨電極を含めた頭皮上脳波も同時に行い、血管内脳波と蝶形骨誘導の鋭敏性を比較した。その結果、頭皮上脳波では変化が全く認められず,さらに蝶形骨電極にさえ全く変化が認められなくても、血管内脳波ではてんかん原性焦点側から突発性異常波が頻回に出現し、蝶形骨誘導よりも鋭敏であることが示された。また、脳血管内脳波の記録後、脳血管内電極を蝶形骨電極と同レベルにまで引き、蝶形骨誘導との比較も行ったが、このレベルでは血管内脳波と蝶形骨誘導ではほぼ同じ脳波が記録された。尚、後におこなった慢性硬膜下電極記録から同定されたてんかん原性焦点側と一致していることが確認できた。 以上のように、本年度の結果も脳血管内脳波記録で推定されたてんかん原性焦点側とてんかん原性焦点は一致し、その信頼性は高いものと考えられ、実際の臨床でも用いる価値があることが示唆された。今後も症例を増やし、蝶形骨誘導との比較を更に行い、実際の臨床でも用いる価値があるかどうかを明らかにする。
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