2000 Fiscal Year Annual Research Report
悪性リンパ腫におけるBCL6転座の意義(プロモーター置換説の検証)
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12670977
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
三木 徹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90242180)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / BCL6 / 染色体転座 |
Research Abstract |
BCL6遺伝子は、B細胞性リンパ腫に高頻度に見られる染色体の3q27転座に伴い再構成を起こす。染色体転座の切断点はBCL6遺伝子の第一エキソン・イントロン境界の約3kbの限られた領域で起こる。さらにこの領域は染色体転座に限らず、悪性リンパ腫において高頻度に点突然変や部分欠失が見られることも報告されている。そこで我々はこの領域の機能につき解析した。B細胞株Rajiを用いLuciferase assayを行ったところ、2ヶ所の負の転写調節領域が見出された。一つは第一エキソン内+472-+543の部分で、ここにはBCL6タンパクの結合配列が存在していた。ゲルシフトアッセイ等の結果より、BCL6の発現には負の自動調節機構が存在するものと考えられた。もう一つは第一イントロン内+783-+918の部分で、サイレンサー活性を有していた。ゲルシフトアッセイでは同部位に特異的に結合するタンパクの存在が証明された。またこの部位は多くのリンパ腫において欠失する領域に含まれていた。以上より、BCL6遺伝子の第一エキソン・イントロン境界には二つの負の転写調節領域が存在しており、悪性リンパ腫ではこれらに異常が起こることにより、BCL6の発現に異常をきたすものと考えられた。 (以上Oncogene誌) 複雑な染色体異常を有するリンパ腫症例において、G分染法に加え、14qterプローブを用いたFISH法およびSKY法を併用することにより、詳細な解析が可能であった。t(3;14)はFISH法のみで検出可能であり、他の方法では第3染色体は正常と判定されていた。G分染法の結果をFISH法とSKY法により修正すると、13個の染色体において新しい情報が得られた。 (以上American Jounal of Hematology誌)
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kakazu N.,Kito K.,Hitomi T.,Oita J.,Nishida K.,Masuda K.,Miki T.,Abe T.: "Characterization of complex chromosomal abnormalities in B-cell lymphoma by a combined spectral karyotyping (SKY) analysis and fluorescence in situ hybridization (FISH) using a 14q telomere probe"American Journal of Hematology. 65・4. 291-297 (2000)
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[Publications] Kikuchi M.,Miki T.,Kumagai T.,Fukuda T.,Kamiyama R.,Miyasaka N.,Hirosawa S.: "Identification of negative regulatory regions within the first exon and intron of the BCL6 gene"Oncogene. 19・42. 4941-4945 (2000)