2000 Fiscal Year Annual Research Report
微小残存腫瘍量(MRD)を指標とした急性リンパ性白血病(ALL)の治療研究
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12671002
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
横田 昇平 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80231687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 孟男 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10037442)
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Keywords | 微小残存病変 / 急性リンパ性白血病 / 小児白血病 / T細胞受容体遺伝子 / 免疫グロブリン遺伝子 / PCR |
Research Abstract |
平成12年より、小児急性リンパ性白血病(ALL)を対象に微小残存病変(MRD)定量に基づく治療研究を開始し、平成13年2月末までに96例の症例登録があった。このうち88例で初診時の検体を用いたT細胞受容体(TCR)遺伝子、免疫グロブリン(Ig)遺伝子再構成の解析が済んでいる。この中で83例(94.3%)で1種類以上のクローナルな遺伝子再構成が認められた。ちなみに遺伝子の種別にみると、TCRδ鎖遺伝子が46.6%、TCRγ鎖遺伝子が46.6%、Igκ鎖遺伝子が38.6%の症例で再構成が認められた。point1(治療開始後1ヶ月目)、point2(同3ヶ月目)の骨髄におけるMRD量の定量が済んでいるのは51例であり、point1,2ともに陽性であった症例は10例(19.6%)で、point1で陽性であったのがpoint2で陰性になったものが14例(27.5%)、point1,2ともに陰性であった症例は26例(51.6%)であった。なお、point1,2ともに陽性であった症例では、3ヶ月目以降の治療内容が強化された。MRD定量結果を今後さらに症例を重ねながら、MRD定量結果と予後との関わりについて検討を続けていく予定である。
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Research Products
(1 results)