2001 Fiscal Year Annual Research Report
微小残存腫瘍量(MRD)を指標とした急性リンパ性白血病(ALL)の治療研究
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12671002
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
横田 昇平 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80231687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴澤 正仁 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90172064)
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Keywords | 微小残存病変 / 急性リンパ性白血病 / 小児白血病 / T細胞受容体遺伝子 / 免疫グロブリン遺伝子 / PCR |
Research Abstract |
平成12年より、小児癌白血病研究グループ(CCLSG)に登録された小児急性リンパ性白血病(ALL)を対象として、治療早期の微小残存病変(MRD)定量を行い、これを3ヶ月目以降の化学療法に反映させる形での治療研究を行ってきた。 平成14年2月末現在で143例の患者登録があり、このうち120例で1種類以上のT細胞受容体γもしくはδ鎖遺伝子、あるいは免疫グロブリンκ、Heavy鎖遺伝子のクローン性遺伝子再構成を有しており、微小残存病変(MRD)定量の対象とした。 治療開始後1ヶ月目(point1)、3ヶ月目(point2)のMRD定量を行った。この結果、26例(21.6%)ではpoint1、2ともに陽性であり、32例(26.7%)では、Point1で陽性、point2で陰性、62例(51.7%)ではpoint1、2ともに陰性であった。point1、2ともに陽性であった症例については3ヶ月目以降の治療を強化した。 現在、治療を強化した症例におけるMRDの推移について検査中であり、治療の強化による予後の改善効果の有無についても検討を行っていく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 横田 昇平, 岡本 朋美: "Hematological malignancy診断と治療の現状と展望 治療効果判定のための微小残存病変の臨床応用"medicina. 38(2). 197-199 (2001)
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[Publications] 横田 昇平, 岡本 朋美: "微小癌細胞の検出とその意義 造血器腫瘍における微小残存病変"癌と化学療法. 28(6). 762-768 (2001)
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[Publications] Tamura A, Miura I, Iida S, Yokota S, Horiike S, et al.: "Interphase detection of immunoglobulin heavy chain gene translocations with specific oncogene loci in 173 patients with B-cell lymphoma"Cancer Genet Cytogenet. 129(1). 1-9 (2001)
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[Publications] Okamoto T, Yokota S, Katano N, Seriu T, Nakao M, Taniwaki M et al.: "Minimal residual disease in early phase of chemotherapy reflect poor outcome in children with acute lymphoblastic leukemia-A. retrospective study by the Children's Cancer and Leukemia Study Group in Japan-"Leukemia and Lymphoma. (in press).
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[Publications] 上田 亨二, 中尾 光成, 赤野 由美子, 野村 憲一, 藤田 寧子, 岡本 朋美, 横田 昇平, 堀池 重夫, 谷脇 雅史: "11;14転座を認めたsmall lymphocytic lymphoma/chronic lymphocytic leukemia"臨床血液. 42(9). 701-704 (2001)
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[Publications] 横田 昇平: "末梢血幹細胞移植の実際"南江堂. 27 (2001)