2000 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性腎症発症の分子機構-Protein Kinase C活性調節におけるdiacylglycerol kinaseの意義-
Project/Area Number |
12671109
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
古家 大祐 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (70242980)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽田 勝計 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60164894)
|
Keywords | 糖尿病性腎症 / PKC / DGK |
Research Abstract |
内因性PKC活性化脂質であるジアシルグリセロール(diacylglycerol;DG)によりPKC活性は調節されていることより、DGを代謝するジアシルグリセロールキナーゼ(diacylglycerol kinase;DGK)活性に注目し、その糖尿病状態におけるDGK活性の変異を明らかにすることを目的とした。 1)平成12年度には、正常対照およびストレプトゾトシン糖尿病ラットの糸球体PKC活性とDGK活性を測定し、PKC活性は糖尿病群で増強されていたが、DGK活性には差を認めなかった。現在、膜及び可溶性分画におけるDGK活性の測定を行っている。 2)SD系ラットの腎糸球体よりmRNAを精製し、random hexamer存在下にmRNAよりcDNA templateの作成した。その後、作成したdegenerative sense primer及びantisense primerを用い、PCRにて約500bpの腎特異的DGK関連core sequenceを得た。このcore sequenceを用い、現在第2次コロニーハイブリダイゼーションを行なっている。 3)DGKのregulatory resionにcycteine-rich domainを有することから、酸化ストレスによる活性の調節が考えられ、現在H202刺激によるDGK活性の測定も行っている。
|