2000 Fiscal Year Annual Research Report
膵β細胞およびα細胞の特性を規定する遺伝子獲得のための分子基盤研究
Project/Area Number |
12671115
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
吉本 勝彦 徳島大学, 医学部, 客員教授 (90201863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 光夫 徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
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Keywords | 膵島 / large scale cDNA sequencing / 膵β細胞特異的遺伝子発現 / DNAマイクロアレイ |
Research Abstract |
1.MIN6細胞のlarge cDNAシーケンシング インサートが一方向性を有するMIN6 cDNAライブラリーを作製した。2,700クローンの塩基配列を決定した。このうちdbESTとのホモロジー検索から膵β細胞に発現が限定されると予測される74クローンについてはノーザン法にて組織特異的発現を検討した。この1クローンに関しては、MIN6、α-TC1、NIH3T3、脳、肝、腎、腸、筋肉などを対象として、組織特異的発現をノーザン解析で検討したところ、MIN6細胞のみに発現が確認された。トリプシンと構造が類似しており、細胞内局在などについて検討中である。 2.DNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析 計8,734個のマウスcDNAをスポットした既製のアレイ(Incyte社)に対して、MIN6および膵α細胞株α-TC1から抽出したpolyA RNAをそれぞれCy3およびCy5で蛍光標識し、ハイブリダイゼーション後、蛍光検出装置で両細胞間における発現量を比較した。両細胞間で数倍の発現の差が得られたクローンについては、ノーザン解析にて発現量の差異を確認した結果、DNAマイクロアレイの結果とノーザン解析の結果がほぼ一致していることを明らかにした。このうちESTとして報告されている遺伝子に関しては、マウスの複数の臓器におけるノーザン解析および塩基配列の解析を進めている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Takashi Yamaoka et al.: "Diabetes and tumor formation in transgenic mice expressing reg I."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 278. 368-376 (2000)
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[Publications] Kenji Sasahara et al: "Tissue-Specific Expression of a New Member of the Regenerating Protein Family, Islet Neogenesis-Associated Protein-Related Protein."Biochim.Biophys.Acta,. 1500(1). 142-146 (2000)
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[Publications] Kenji Sasahara et al: "Molecular Cloning and Expression Analysis of a Putative Nuclear Protein, SR-25."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 269(2). 444-450 (2000)
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[Publications] Takashi Yamaoka et al.: "Diabetes and pancreatic tumours in transgenic mice expressing Pax6."Diabetologia. 43(3). 332-339 (2000)