2000 Fiscal Year Annual Research Report
臓器移植における慢性拒絶反応の抑制のための基礎的研究
Project/Area Number |
12671138
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
湯澤 賢治 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10240160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 研一郎 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20312845)
谷口 英樹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70292555)
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Keywords | 臓器移植 / 慢性拒絶反応 / 免疫抑制剤 / 動物実験 |
Research Abstract |
慢性拒絶反応の機序を解明するため、研究代表者の米国での研究成果である動物実験モデルを用いて、各種の免疫学的manipulationを加え、慢性拒絶反応の変化を調べた。本動物実験モデルは、ラットの異所性心移植のモデルで、心移植100日後に慢性拒絶反応が発現し、病理組織像でその程度を判定するもので、米国での実験系を、本研究のために日本で再現することが出来た。細胞浸潤の全くない、即ち、急性拒絶反応の全くない、純粋に血管内膜肥厚を主体とする小動脈の硬化性変化であり、慢性拒絶反応の病像を示した。この実験系を使い、免疫学的manipulationとして4種類の薬剤を用いて、細胞レベルで免疫経路をblockする方法を試みた。 予備実験により、このうちの2種類は明らかに慢性拒絶反応を抑える効果が見いだせ、薬剤投与量依存性を検討するため、本実験を行った。この結果は、全ての動物が移植後100日に至っていないので、未だ全ての結果が出てはいないが、本研究の2年目の初めに間違いなく出す事が期待される。本実験に用いた薬剤を用いた類似の実験結果は今年度発表したが、慢性拒絶反応に関する今回の実験の結果は、2年目に発表予定である。この予備実験の結果と本実験について、研究代表者が米国で以前に慢性拒絶反応について共同研究を行っていたテキサス大学ヒューストン校医学部外科臓器移植部門Kahan教授のもとを訪れて、討論し最新の知見について議論してきた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 湯沢賢治: "FTY720の生体内での免疫抑制作用はリンパ球のhomingにある-第二報-"移植. 35・suppl. 197 (2000)
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[Publications] Taniguchi H: "Clonogenic cdony-forming ability of flow cytometric isolated hepatic progenitor cells in the murine fetal liver"Cell Transplantation. 9・5. 697-700 (2000)
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[Publications] Seino K: "Inhibition of CD95 ligand-mediated inflammation"Transplantation Proceedings. 32・7. 2038-2039 (2000)