2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12671163
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
内山 明彦 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (20294936)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片野 光男 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10145203)
土居 布加志 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (10315062)
森崎 隆 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90291517)
桟敷 俊信 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20315089)
松田 武久 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60142189)
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| Keywords | 腹膜 / 人工腹膜 / 中皮細胞 / 移植 / IFN-γ / 癌性腹膜炎 |
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| Research Abstract |
本研究は人工的にヒト腹膜に類似した組織を再構築し、研究と治療への応用を図ることを目的とする。本年度は人工腹膜の作成とその構造解析、腹膜への遺伝子導入について特に詳細に検討した。さらに実際、ラットを用いて人工腹膜を作成し、腹膜欠損部への移植を試みた。人工腹膜の構造として最表層の腹膜中皮細胞を免疫学的にも確認し、さらに走査電顕においても微絨毛を有する単層細胞となっていることを確認することができた。さらにラットの皮膚繊維芽細胞と大網中皮細胞、タイプIコラーゲンを用いて人工腹膜を作成し、腹膜欠損部への逢着、移植をこころみたが、縫着部での癒着も軽微で、周囲組織との適合もよいことが組織学的に証明されたのみでなく、人工腹膜組織内への新生血管の誘導をおこりうることが確認された。今後は、臓器の被覆モデルになりうりかどうか、ラット人工腹膜への遺伝子導入につて解析予定である。また研究への応用としては、第一に中皮細胞にIFN-γ遺伝子を導入した人工腹膜を作成することができたが、IFN-γの産生は48時間と短く、遺伝子導入法自体の改善が必要と考えられた。また人工腹膜上での癌細胞播種による癌性腹膜炎モデルにおいては癌細胞の中皮層から結合織層への浸潤過程が解析可能であり、浸潤因子uPA,MMP9等の免疫学的解析も可能であった。今後はこのモデルでの癌性腹膜炎治療実験を予定している。
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