2002 Fiscal Year Annual Research Report
アンギオゲニンの発現は消化器癌の悪性度を反映し、その発現抑制が癌治療へ応用できる
Project/Area Number |
12671206
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Research Institution | the University of Tokyo |
Principal Investigator |
下山 省二 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60242145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上西 紀夫 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30126031)
清水 伸幸 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70262128)
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Keywords | ANGIOGENIN(アンギオゲニン) / GASTRIC CANCER(胃癌) / ANGIOGENESIS(血管新生) / CANCER AGGRESIVENESS(悪性度) |
Research Abstract |
1.胃癌におけるアンギオゲニン発現は癌の悪性度を反映する. 123例の胃癌患者および健常人65例の血清中のアンギオゲニン濃度,52例の胃癌組織中のアンギオゲニン蛋白およびmRNAの発現について,免疫染色法およびIn situ hybridization法にて検討した.胃癌においても,癌の浸潤先端部でのアンギオゲニンの発現が増強していることをあらたに観察し,さらにアンギオゲニン蛋白とmRNAとの発現の程度も相関していることを確認した.このことは,アンギオゲニンのもつ蛋白分解酵素としての活性が癌の浸潤に有利に働き,それが癌の悪性度に反映していることを示唆していると考えられる.さらに血清中のアンギオゲニンの濃度が術後の無再発期間,術後生存率とも逆相関したことを確認し,アンギオゲニンの発現が癌の進行度を反映し術前の悪性度予測に貢献できることが示唆された. 2.マウス発癌モデルにおけるアンギオゲニンの発現. NMU投与マウスにおけるマウス胃発癌実験を遂行し,経時的なマウス胃癌を作成した.マウスのアンギオゲニンに特異的なcDNAプローブを探索し,特異的塩基配列をほぼ決定した.マウス特異的cDNAプローブを作成し,マウス経時的胃発癌と癌組織中のアンギオゲニンの発現動態の相関をmRNAレベルで現在検討中である.
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Research Products
(1 results)