2000 Fiscal Year Annual Research Report
大腸菌MutS蛋白・リゾルベース酵素を用いた新たなる遺伝子突然変異検出法
Project/Area Number |
12671256
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小島 正幸 自治医科大学, 医学部, 助手 (00316530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 俊彦 北里大学, 薬学部, 助教授 (10236862)
紫藤 和久 自治医科大学, 医学部, 助手 (90285792)
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Keywords | 大腸菌Mut S蛋白 / ミスマッチ修復遺伝子 / 遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC) / hMLH1遺伝子 / hMSH2遺伝子 |
Research Abstract |
ミスマッチ修復酵素である大腸菌Mut S蛋白は、水に対して本来不溶性であり精製するのが困難であったが、水に親和性のあるCapping enzymeを付加することにより抽出することが可能となった。現在同酵素の活性(突然変異を有する遺伝子と正常配列のheteroduplex部位に対する結合性)を検討する目的で、陽性対象に対する同酵素の反応条件を検討中である。またさらに検出感度を向上する目的で、同酵素にIg-G Binding SiteやChitin Binding Domeinを付加し突然変異を伴った遺伝子を効率的に回収することを試みている。またそれと平行して実際の臨床材料を用いて、遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)が疑われる症例ですでにその原因遺伝子であるhMLH-1とhMSH-2遺伝子における突然変異が判明している検体と、突然変異のない正常検体から増幅した同遺伝子の末端をジゴキシゲニンでラベルしたものを正常対照として、両遺伝子を熱変性後再結合させ大腸菌Mut S蛋白のheteroduplex部位に対する結合から突然変異の検討を行っている。
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