2000 Fiscal Year Annual Research Report
肺移植における摘出肺の保存条件の基礎的検討〜ラット肺胞II型細胞のサーファクタント合成能を指標とした評価方法の確立〜
Project/Area Number |
12671296
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
諏訪部 章 山形大学, 医学部, 助教授 (20241713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大竹 和久 山形大学, 医学部, 助手 (30312739)
高橋 敬治 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50004685)
小野 貞文 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (80250827)
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Keywords | 肺移植 / 肺胞II型細胞 / 肺サーファクタント |
Research Abstract |
本年度は、ラット肺からの単離肺胞II型上皮細胞を用いた保存条件の基礎的検討を行った。ラットからMasonらの方法で肺胞II型上皮細胞を分離し、24時間培養後、アメリカで広く使用されている細胞内液類似組成であるEuro-Collins (EC) 液と細胞外液類似組成であるPerfadex液の2種類の異なる臓器保存液で、0℃、8℃に24時間保存した。対象としては10%FCSを含んだDMEMで37℃で通常に培養維持したもの細胞を用いた。本年度は、本来の目的であるサーファクタント合成・分泌能を評価する前段階として、経時的に生存率、プレートへの付着率(剥離率)、細胞形態やサーファクタントの前駆体である層状封入体の形態などを観察した。その結果、Perfadex液はEC液に比較し生存率および細胞形態において有意な結果を示した。特にPerfadex液で0℃、24時間保存した場合II型細胞は機能発現に重要な良好な細胞形態を保持していた。今後、サーファクタント代謝機能評価のうち、脂質合成としては、サーファクタント前駆物質である[^3H]cholineを添加し、経時的な[^3H]-phosphatidyl cholineへの合成能、合成された[^3H]phosphatidyl cholineの上清中への遊離(%secretion)を指標とした分泌能を、サーファクタント特異蛋白の合成としては、surfactant protein A (SP-A) のmRNAの発現をNorthan blot法により検討する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hirata,A.,Igarashi,M.,Yamaguchi,H.,Suwabe,A. et al: "Nifedipine suppresses neointimal thickening by its inhibitory effect on vascular smooth muscle cell growth via a MEK-ERK pathway coupling with PyK 2."Br J Phamacol. 131. 1521-1530 (2000)
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[Publications] 大竹和久,諏訪部章,富永真琴: "呼吸器疾患の検査の最近の進歩〜びまん性肺疾患の検査〜"臨床病理. 48(12). 1112-1117 (2000)
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[Publications] 諏訪部章,大竹和久,富永真琴: "ビデオ撮影による分離ラット肺胞II型細胞からのサーファクタント分泌とその抑制の解析"日本界面医学会誌. 31. 1-12 (2000)
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[Publications] 中村秀範,諏訪部章: "力学的ストレスと細胞反応肺胞II型上皮細胞"分子呼吸器病. 4(5). 349-354 (2000)
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[Publications] 諏訪部章: "特集ARDS up-to-date 2000,治療7.ARDSのサーファクタント治療の将来"Progress in Medicine. 20(11). 83-89 (2000)
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[Publications] 諏訪部章: "肺胞蛋白症"Medical Science. (In press). (2001)