2000 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌リンパ行性転移モデルによる癌細胞の転移能と転移抑制に関する研究
Project/Area Number |
12671312
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高橋 敬治 徳島大学, 医学部, 講師 (60236271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 和也 徳島大学, 医学部, 講師 (10263815)
門田 康正 徳島大学, 医学部, 教授 (60028628)
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Keywords | 肺癌 / 同所性移植 / SCIDマウス / リンパ行性転移 |
Research Abstract |
私たちは非小細胞肺癌9株、小細胞癌5株にpEGFPを導入した。非小細胞癌6株と小細胞癌3株に導入することができた。この9株についてリンパ行性転移モデルを作成した。6週令の雄性SCIDマウス(n=5匹)の左肺に肺癌細胞懸濁液(マトリゲルを含む)2x10^4細胞を30G針にて注入した。6週間後犠牲死し、転移の有無を蛍光実体顕微鏡にて観察した。非小細胞癌Ma44とMa10は全例縦隔にbulkyなリンパ節転移を認めた。,Ma25は4/5例に縦隔リンパ節転移を認めた。その大きさは中等度であった。,Ma2は2/5例に顕微鏡的に縦隔転移を認めた。以上の全例は刺入部の左肺に腫瘍を形成していた。Ma45は2/5例に左肺に腫瘍を形成していたが、縦隔リンパ節は認めなかった。肺癌細胞株の間でin vivoリンパ節転移能に違いがある可能性がある。 小細胞癌の3株については同所性移植を終え、犠牲死する時期を待っている。 手術より得られた肺癌組織を単細胞化し、同様の手技でSCIDマウスに同所性に移植した。4症例に関して施行し、2例に関しては刺入部の肺とともに縦隔リンパ節転移を認めた。pT2N2M1の進行肺癌症例は5/5例にbulkyな縦隔転移を認めた。pT4N2M0の症例は3/5例に縦隔転移を認めた。他の2例は刺入部の肺実質にも腫瘍を形成していなかった。 平成12年度の実験で私たちの同所性モデルが広い範囲の肺癌細胞株に応用でき、さらに肺癌切除材料にも適応できることが可能であることがわかった。切除材料に関しては、移植率が50%程度でさらなる工夫が必要である。
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