2000 Fiscal Year Annual Research Report
重症筋無力症と胸腺内アポトーシスとのかかわり:CAD,DNaseγおよびAIFの解析
Project/Area Number |
12671322
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
桐山 昌伸 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (30244552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山川 洋右 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (40148284)
藤井 義敬 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (40156831)
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Keywords | 重症筋無力症 / 胸腺 / CAD / DNaseγ / AIF / アポトーシス / Dexamethasone / Etoposide |
Research Abstract |
当科では今まで多くの重症筋無力症患者に対し胸腺摘出術を行い、良好な成績をあげてきた。しかしこの疾患になぜ胸腺の摘出が有効であるかは分かっていない。胸腺は正常に機能するT細胞を作り出すための器官であり、自己に反応するT細胞は除去される場所であるため、胸腺における異常がMGの発症に関係している可能性が充分考えられる。本研究ではヒト胸腺でのアポトーシスにおけるDNAの断片化に関わる種々の蛋白(CAD,DNaseγ,AIF)について解析し、重症筋無力症での何らかの異常がないかを検討した。(1)RNAの抽出 正常胸腺またはMG患者、胸腺腫患者胸腺よりAGPC法にてRNAを抽出した。各サンプルより十分なRNAが得られた。(2)ヒト胸腺組織でのCAD,DNaseγおよびAIFの発現 RT-PCR法を用いてヒト胸腺でのCAD,DNaseγおよびAIFの発現を検討したが各々に発現に差は認められなかった。現在更にノーザンブロッティングを行い、正常とMG患者、胸腺腫患者での発現を定量的に解析している。(3)アポトーシス誘導時のCAD,DNaseγおよびAIFの発現の変化 Dexamethasone,Etoposideで各々の患者から得られた胸腺細胞を刺激しアポトーシスに伴うCAD,DNaseγおよびAIFの発現を時間経過とともに、RT-PCR法、ノーザンブロッティングを用いて検討している。また蛋白レベルでの発現を検討するため、フローサイトメトリー、ウエスタンブロッティングを用いて検討している。
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