2000 Fiscal Year Annual Research Report
HPLC法によるヒト結合組織中コラーゲンとエラスチン架橋物質の同時測定法の確立
Project/Area Number |
12671406
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 正哲 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40211346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長野 昭 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50272547)
星野 裕信 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (70293636)
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Keywords | HPLC / 高速液体クロマトグラフィー / コラーゲン / エラスチン / 架橋 / advanced glycation endproducts / ピリジノリン / デスモシン |
Research Abstract |
本研究の目的は、ヒト細胞外基質に存在するコラーゲンとエラスチンの各種架橋アミノ酸であるピリジノリン類(ピリジノリン、デオキシピリジノリン)、デスモシン類(デスモシン、イソデスモシン)およびadvanced glycation endproducts(AGE:糖化タンパク最終生成物)架橋物質ペントシジンの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による同時測定法を確立することである。コラーゲンとエラスチンは組織および臓器の強度と弾力性を保つために欠かせない細胞外基質であるが、コラーゲンとエラスチン線維の安定性を維持するために、成熟架橋物質が重要な役割を果たしている。コラーゲンとエラスチンの成熟架橋物質には、ピリジノリン、デオキシピリジノリン、デスモシン、イソデスモシン、およびAGE架橋物質ペントシジンがあり、これらは組織の成熟、変性、加齢などの変化に関与している。従来、ピリジノリン類、デスモシン類、そしてAGE架橋物質は自己蛍光をもっているものと、もっていないものがあるため、それらに対する測定は個別に行われており、全てを同時に測定する方法はこれまでになかった。 自己蛍光を持つピリジノリン類、AGE架橋物質と蛍光を持たないデスモシン類を蛍光検出器と吸光検出器を直列に配置し、流出条件を検討した結果、ピリジノリン類(ピリジノリン、デオキシピリジノリン)、デスモシン類(デスモシン、イソデスモシン)およびAGE架橋物質ペントシジンをone-injectionで同時測定可能な高速液体クロマトグラフィー法を確立し得た。本法は精度、再現性とも優れた方法であり、この方法を論文とした。今後は本法を用い、コラーゲンとエラスチンがともに存在する結合組織(腱、靭帯、皮膚、動脈等)に対して、それらの成熟架橋物質を同時に、迅速に測定することにより、コラーゲンとエラスチンの半定量を試みる。これにより、コラーゲンとエラスチンに富む結合組織の病態の解明に有用である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Chen JR,Takahashi M, et al.: "Direct detection of crosslinks of collagen and elastin in the hydrolysates of human yellow ligament using single-column high performance liquid chromatography"Analytical Biochemistry. 278. 99-105 (2000)