2002 Fiscal Year Annual Research Report
皮質脳波と聴性誘発電位を入力信号とする鎮静薬,鎮痛薬の自動投与システムの開発
Project/Area Number |
12671462
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
土井 松幸 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (10155616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 重仁 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30143176)
森田 耕司 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (30115513)
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Keywords | 麻酔深度 / 薬物自動投与 / 脳波 / 聴性誘発電位 / target controlled infusion / Bispectral Indes |
Research Abstract |
皮質脳波と聴性誘発電位の2系列の情報を入力信号に用いて,鎮静薬と鎮痛薬を独立して自動投与できる麻酔自動制御システムの開発を目的として今年度は以下の研究を行った。 1.聴性誘発電位と皮質脳波に対する低体温の影響 聴性誘発電位の指標であるAuditory Evoked Potential Index(AEPex)と皮質脳波の指標であるBispectral Inex(BIS)の情報を統合し,麻酔深度をより正確に定量するアルゴリズムの開発するために,直腸温22℃に至る体温低下の影響を検討した。人工心肺を用いる胸部大動脈手術症例を対象とした。体温の低下に伴って,AEPexの値は緩徐に低下し症例間のばらつきも小さくなった。これに対してBISの値は25℃以下で個体差が大きく,低体温でも高値を維持する症例もあった。またBISは10症例中9症例で体温の低下に伴って二相性の変化を示した。高度低体温時にはAEPexの値は安定していたが,BISの値は定量性に乏しくAEPexとBISを統合しても,AEPex単独より麻酔深度をより正確に定量するアルゴリズムの作成は困難であることが判明した。常温ではAEPexとBISの統合は有用であったが,高度低体温時にはAEPexのみで評価する方が有利である。 2.聴性誘発電位測定装置と表在脳波解析装置の統合システムの開発 咋年度開発した聴性誘発電位測定装置と表在脳波解析装置の統合システムの評価を行うために,全身麻酔症例でデータを収集した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 土井松幸: "皮質脳波,聴性誘発電位による沈静度評価"ICUとCCU. 24・8. 291-598 (2000)
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[Publications] Matsuyuki Doi: "The interaction between propofol and fentanyl during ICU sedation : Effects on EEG variables"Journal of Clinical Monitoring and Computing. 16・8. 615 (2000)
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[Publications] 土井松幸: "聴性誘発電位(Auditory Evoked Potentials)による麻酔深度モニタリング"日本臨床麻酔学会誌. 21・2. 83-85 (2001)
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[Publications] Tadayoshi Kurita: "Auditory evoked potential index predicts the depth of sedation and movement in response to skin incision during sevoflurane anesthesia"Anesthesiology. 95・2. 364-370 (2001)
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[Publications] Matsuyuki Koi: "The conmbination of AEPex and BIS improves accuracy to detect awareness during propofol anaesthesia"Journal of Clinical Monitoring and Computing. 17・1. 79-80 (2002)