2000 Fiscal Year Annual Research Report
脳低温療法の外傷性脳損傷に対する有効性の機序解明と至適実施法の開発
Project/Area Number |
12671477
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
相引 眞幸 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70148162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 啓輔 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20226632)
小倉 真治 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (30185566)
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Keywords | 脳低温療法 / 頭部外傷 / 至適実施法 / サイトカイン |
Research Abstract |
実験方法: 平成12年度は、頭部外傷モデルにおける脳内産成サイトカインの測定実験を行った。 ウレタン麻酔下に、震盪脳損傷ラットを作成し、脳室内に挿入留置したカテーテルより、脳脊髄液を受傷後24時間後まで経時的に採取し、IL-1.TNF、IL-6、IL-8、IL-10を測定した。対照として、同様の麻酔下で、脳室内カテーテルを挿入のみした動物で、同様の測定を行なった。この検討を、脳温を32℃に低下させた群と、脳温を正常に保った群で行なった。 結果及び問題点: 1、頭部外傷モデルの衝撃の均一性の問題:現在までに一定した衝撃度が得られていない。来年度は一定したpercussion injuryを作成できる機器を、独自に購入し実験を行う予定である。 2、脳脊髄液の採取の問題:小動物であるため、採取量が限定される問題点が明らかとなった。来年度は動物種を変えて検討することも視野にいれている。 以上のごとく、今年度の目標が十分には達成できていないため、来年度は方法を変え検討する予定である。
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