2002 Fiscal Year Annual Research Report
緑膿菌肺炎の新たな治療法-細胞傷害性分泌蛋白に対する遺伝子治療-
Project/Area Number |
12671495
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
倉橋 清泰 横浜市立大学, 医学部, 講師 (50234539)
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Keywords | サイトカイン / 肺炎 / 敗血症 / 緑膿菌 / 外毒素 / 遺伝子治療 / 免疫応答 / マクロファージ |
Research Abstract |
【進行状況】 1、緑膿菌肺炎モデルの検証 緑膿菌肺炎の際の肺傷害の程度や全身への影響(敗血症など)について詳細な検討を行った。(倉橋清泰他、緑膿菌肺炎に対するprotective ventilationの効果。日本集中治療医学会第29回大会。2002.2.28-3.2。岡山)(K.Kurahashi, et al.Beneficial effect of protective ventilation on Pseudomonas aeruginosa pneumonia.98^<th> International Conference 2002,American Thoracic Society. Atlanta)。現在これらの成果を投稿にむけて準備中である。 2、アデノウイルスベクターの作成 肺胞上皮細胞の増殖作用をもつkeratinocyte grouth factor(KGF)が肺傷害を軽減すると期待されている。そこで、我々の緑膿菌肺炎のモデルにおいても肺の傷害を軽減する治療法になると考え、KGFのアデノウイルスベクターをIL-10のベクター作成と並行して進めている。現在マウスのfibroblastからKGFのcDNAをとりそれをクローニングベクター(PCU19)に入れ、配列等の確認を行っている。(東京大学医化学研究所、遺伝子解析施設) 【今後の研究の展開】 1、KGFのアデノウイルスベクターを用いて、培養細胞(in votro)または動物の緑膿菌感染モデル(in vivo)にKGF遺伝子を導入し、細胞傷害性、実験動物の生存率等の違いを検討する。 2、IL-10のアデノウイルスベクターを用いて、in vitro次いでin vivoで遺伝子導入効率の上昇や導入後の発現期間の延長がみられることを確認する。
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