2000 Fiscal Year Annual Research Report
侵襲回復期におけるAKBRのsupernormal levelの意義
Project/Area Number |
12671510
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
中谷 壽男 関西医科大学, 医学部, 教授 (70188978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 裕 関西医科大学, 医学部, 助手 (90309229)
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Keywords | 動脈血中ケトン体比 / AKBR / 敗血症 / 出血性ショック / 肝ミトコンドリア / supernormal level / 機能亢進 |
Research Abstract |
初年度は対象とする病状の患者のAKBRがどのような推移を示すのかを確認することが主たる目標であった。現在までの処、出血性ショックや敗血症でICUに搬入された患者を対象としてAKBRを追跡し、その症例の積み重ねに主眼をおいて研究を行っている。現在までに25症例を超える症例のデータを集積してきたが、本研究の計画段階で想定したとおりに、出血性ショックや敗血症でAKBR低下をしめした症例の回復過程で正常範囲に戻るだけではなく、さらに正常とされる値を超えてAKBRが3.0、3.5といったsupernormal levelに移行してゆく事実が多くの症例で確認されている。どの程度の期間にわたってsupernormal levelを示した後、正常と考えられる範囲に落ち着くのかを、多くの出血性ショック症例、敗血症性ショック症例を中心にして追跡している。本研究では正常上限値の設定が可能であるか否か、正常上限値を規定する必要があるか否かをも含めて検討しているが、従来よりAKBRは正常範囲下限値の設定しかなかったが、正常範囲の上限値も設定する必要がありそうで、正常範囲を超えてAKBRが上昇する、すなわら、肝ミトコンドリアがhyperfunctionを示す状態があることは間違いのない事実であるようである。 今後は、AKBRがsupernormal levelを示している間は、肝エネルギーレベルが低いことを示すために、臨床症例では、従来からの肝機能検査のうちでも、比較的鋭敏に機能を反映しうるプロトロンビン時間、hepaplastin test、などをAKBRと組み合わせて検討してゆきたい。
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