2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12671565
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
力石 辰也 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80261303)
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Keywords | リンパ球混合培養 / 高脂血症 / HMGCoARI |
Research Abstract |
ラットのリンパ球を用いるリンパ球混合培養(MLR)に先立って、まずはコストがかからず、リンパ球がより簡便に得られ、かつ培養がしやすいヒト末梢血によるリンパ球混合培養を行なうこととした。MLRにおける刺激細胞・反応細胞の数・反応時間・使用する細胞培養液の選択などの基礎的な条件の検討を行なった。反応細胞数は、1well当たり2.5×10^4個、5×10^4個、1×10^5個、刺激細胞は1well当たり2.5×10^4個、5×10^4個、で検討したところ、反応細胞・刺激細胞がともに1well当たり1×10^5個の時にもっとも良好な反応が得られることが判明した。また、培養時間は72時間・96時間・120時間で検討し、120時間が適当であると考えられた。これらの結果に基づき、各well内に、simvastatinを添加して反応性の変化を検討する予定であったが、simvastatinは脂溶性のため、リンパ球混合培養液中には溶解しないことが判明した。そこで、simvastatin以外の水溶性のHMGCoARIを用いる・培養液の工夫によりsimvastatinを溶解させるなどの対策を現在検討中である。具体的には水溶性のHMGCoARIであるFluvastatinを用いる予定で、製造メーカーであるノヴァルティスファーマ株式会社に原末の提供を要請中である。また、ヒトにHMGCoARIを投与して、リンパ球混合培養の変化を検討する実験も新たに計画し、実験を行なう必要な学内の認可を得るべく諸手続きを開始した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Chikaraishi T.,Iwamoto T.,Hoshino T.,Makizumi K.,Yanagisawa N.,Furuhata S.,Sasaki H.,Kato K.,and Inoue M.: "Autologous blood transfusion for kidney transplant recipients"Transplantation Proceedings. 32. 1853-1854 (2000)
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[Publications] 力石辰也,星野孝夫,岩本晃明: "新規に腎移植を行なう際の準備・問題点と対応"臨床泌尿器科. 54. 511-517 (2000)